かつて戦場カメラマンとして世界を飛びまわっていた母イザベル(イザベル・ユペール)が、突然の事故で他界して3年。 そろそろ彼女の業績を振り返る写真展を開こうという提案が、同僚の写真家のリチャード(デビッド・ストラザーン)からあった。
そんな時、準備のため、長男のジョナ(ジェシー・アイゼンバーグ)が久々に帰郷する。 大学教授になり、妻のハンナ(エイミー・ライアン )との間に子どもも生まれたばかりで順調な人生を歩むジョナだったが、忙しい合間を縫って実家に来て、さっそく作業を始めるのだった。
しかしジョナは本当なら出産直後で妻と子供のことが気になるはずなのに、ズルズルと実家に居続けるのだった。 しかしコンラッドは、気を許せる兄の帰省に笑顔を見せるようになり、父も知らない一面をジョナには見せていくのだった。
さらに、ジーンにも妻を失って3年がたち、新しい付き合いも始まっているのだった…
「ユージュアル・サスペクツ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6146425.html が一番印象的ですが、サタンを演じた 「エンド・オブ・デイズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5212884.html も際立っていましたね。
そして3年前に死亡した妻役にはイザベル・ユペール、「デッドマン・ダウン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13739414.html は見ていますし、近年は「アスファルト」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14403302.html で、ちょっと落ちてしまった女優役が印象的でした。
そして何気に出ているのがジェシー・アイゼンバーグですね。 冒頭のシーンは彼の出産立ち合いから始まるんですね。 ここがなかなか独立していてはじめは関係性がわからなかった。
物語は母のイザベルの個展を開くことから母の過去について、いろいろ明らかになってしまう事に対する家族の苦悩のお話です。 触れてはならないことなのかもしれませんが、戦場カメラマンとして、世界的な有名な写真家だった彼女は、世界が放っては置かないんですね。 しかし一つの秘密が暴かれることによってズルズルとほかのことも知られてしまうだけでなく、現在の葛藤も、秘密まで露呈して行ってしまいます。 さらに新たな秘密まで。
一番しっかりしているはずのジョナまで最後はおかしくなってしまうんですね。 でも、やっとのことで父がある決心をし、長年気になっていたことを確かめに行くことから物語は収束に向かいます。
母の死の本当の姿はなんだったのか? それはもう闇の中なのかもしれません。