2010年作品、デヴィッド・イェーツ監督、ダニエル・ラドクリフ主演。
スネイプ(アラン・リックマン)が放った死の呪文によりダンブルドア(マイケル・ガンボン)校長は亡くなり、デスイーターとして帰還したスネイプは、ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)達を連れて姿を消した。
ハリーは、本当ならば今年はホグワーツ魔法魔術学校の最上級生である7年生に進級するはずだったが、ダンブルドア校長がハリーに最後に遺した仕事を遂行するために、学校には行かずロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)と一緒に旅に出ることになっていた。
しかしその前に不死鳥の騎士団たちは、ハリーたちを追手から逃がさなくてはならない。 生き残っている騎士団のメンバーが集まり、まずはハリーの替え玉を作ることにした。
変身薬を数人が飲み、ハリーに化け、本物はハグリッドのサイドカーに乗ることにした。 しかし隠れ家を出た瞬間からデスイーター達が襲いかかってきて、マッドアイは戦死、ハリーの危機を救ったのは飼っていた梟のヘドウィグであった。 しかしヘドウィグも命を落とす。
命からがら逃げてきた中で、仲間はさらに減ってしまった。
ダンブルドア校長から課せられた使命は、ヴォルデモートを滅ぼす唯一の方法 「分霊箱の破壊」 だった。 ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)は自分の魂を複数の箱に分けて保存している。 しかし、どこに分霊箱があるのかがよくわからない。 断片的なヒントしか残さなかったダンブルドアに、だんだん3人はイライラが募っていくのだった。
一方、ヴォルデモートと彼の率いる死喰い人の一大集団は着々と手を伸ばしていた。 ヴォルデモート達によって魔法省は乗っ取られ、魔法大臣のルーファス・スクリムジョール(ビル・ナイ)が殺害される。 それによって、ホグワーツもまたスネイプが校長になるなどの数々の異変が起きていた。
しかし3人は決死の覚悟で魔法省に侵入することを決める。 手掛かりを求めて自分たちが化けようとする3人を眠らせ姿を借り侵入するのだった…
とうとう最終巻となり、映画は2部作となりました。 当初から1巻だけでも膨大な物語でしたが、映画化にするのは大きく削らなくてはならず、原作も大体2巻となっていたので、原作を読んでいた息子は映画化になる時には、よく文句を言っていました。
どこが削られたという事を絶えず漏らしていましたし、よくわからないことは息子に聞くと、実はこういうお話があってつじつま合わせがこうなって…なんて解説を聞きながら見ていると、けっこう煩がられましたが(^^)
シリウスが死に、ダンブルドアが死に、多くの不死鳥の騎士団のメンバーがいなくなって、どうやったら勝てるのか? 四面楚歌状態になるんですね。 そしてスネイプも、デスイーターとなり、今はホグワーツの校長では。
そして唯一の望みは分霊箱、これを見つけ出し、壊すことによってボルデモート卿の力を削いでいくしかないのですが、もちろんそんなことは敵も知っている、絶対不利の中で3人が傷つけ合いながら絆を強めていく、壮大なジュブナイル、青春期の物語ですね。
しかし基本的にこの作品は1年ごとの物語を描いていますが、映画化されるのは2年か3年に一度、どんどん役を演じている3人と生徒たちが大きくなってしまっていました。
それもやっと今回で終了、何度も配役変更の噂がありましたが、制作サイドは最後までこれで行く方針を早々決めていました。 ここまでのヒット作、キャスト変更は致命的ですからね。
あとは逆転を見届けるだけですが(^^)