anttiorbの映画、映像の世界

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何者


拓人(佐藤健)はライブ会場に来ていた。 そこでボーカルで歌っているのは光太郎(菅田将暉)、彼とはルームシェアをしている。 そこにひょっこり現れたのが瑞月(有村架純)だった。
彼女は留学を終え日本に帰ってきていた。 久しぶりに会う彼女に、拓人はやはり特別な感情を持っていた。 彼女も本格的に就職活動をすると言った。
このライブは光太郎のバンド活動の卒業ライブで、彼も就活に入っていくのだった。遅れて参加する光太郎は、いち早く開始している拓人にいろいろ教わろうと思っているが、チャイムが鳴って出てみると瑞月がいて、同じマンションの上の階に留学の時知り合った子がいるというのだった。
理香(二階堂ふみ)という子は、彼氏の隆良(岡田将生)と同棲をしていて、ここを就活の情報交換の場にしようという事になった。
拓人は、大学時代ずっと演劇をやっていた。 脚本を書いていて、いつも共同脚本だった。 相棒は烏丸ギンジだったが、彼は大学を辞め 「毒とビスケット」 という劇団を立ち上げていた。 そして必ず月1回の公演をするという精力的な活動をしていた。
拓人は演劇の先輩・サワ(山田孝之)が働いている店でバイトをしていた。 サワは院生で理系畑だった。そ してサワはギンジの舞台を見にいったことがあるかと拓人に聞くのだった。 しかし今まで一度も彼の舞台を見にこうとはしない拓人だった。
就活のため集まった5人の22歳。 彼らは、海外ボランティアの経験やサークル活動、手作り名刺、SNS、業界の人脈等、様々なツールを駆使して就職戦線を戦っていく。 だが企業に入れば 「何者」 かになれるのか、自分は「何者」になりたいのか…

この作品も、長く劇場では予告編をやっていましたね。 今いろんな作品で主役を張っている6人、その中の5人が就活に励むというお話。 正直就活なんて遠い昔の話で、うちの息子と同じ歳の設定ですが、とうに息子は就活をしていなんで(^^)
よくこの6人のスケジュールを抑えて撮影をしたなあというのが第一印象ですね。 撮影に時間をかけたか、逆に短時間で一気に撮ったのか?
しかし今はこういう就活の実態なんでしょうかね? 経験者に聞いてみたいところですが、SNSを駆使した情報収集、ネット環境を利用した就職の模擬試験、合同説明会は昔と変わらずのようでしたが、何とかそこから希望の会社、業界に食いついて行こうとするツールが様々でしたね。
しかしこの後真っ先に内定を取るのが、瑞月と光太郎。 そしてこの二人は昔付き合ってもいるんですね。 逆に何度受けても内定の取れない拓人と理香、タイプ的にはこの二組は似ているんですね。
そしてまったく就活をしていないそぶりでしたが、結局就活を始める隆良、サワは院生なんで、ちょっと上からか横から客観的に見ていますが、彼が気になっているのが拓人なんですね。 演劇の後輩でもあり、本能的に拓人の闇の部分を見通しているという事なんですね。
まあ、誰しも大学3年後半からは就活モードになっていき ます。 大昔の体験から行っても、内定が出る同級生は羨ましく、影ではその企業の品定めをするのはよくあること。
ただ、それが今の時代では拡散したり、心の深い部分まで抉ってしまう。 普段は、当たり触りなく付き合っている人間が、こと人生の大きな瞬間に、異様に本音が、心の奥の部分が露呈してしまうもんですね。
誰しも抱えている闇の部分が、露出してしまう拓人、理香、本音を出せたり、あまり飾らない人間ほど内定が決まっていく、企業側の人間も馬鹿ではないので、そういう学生の飾った部分なんかはすぐに見抜いてしまえるという事、何か今の若者の実態を描いた作品に見えてしまいましたが。

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就活中の拓人

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光太郎の卒業ライブに行く

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彼とはルームシェアをしている

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彼女たちも就活に突入

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理香の部屋で隆良も参加

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演劇の先輩サワ

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