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ある天文学者の恋文


著名な天文学者エド(ジェレミー・アイアンズと教え子のエイミー(オルガ・キュリレンコは、いつも決まったホテルの一室借りて、愛し合っていた。 親子ほどの年の差の二人で、もちろんエドには家庭があり娘と息子がいた。
その日はいつも以上に、エドは時間が迫っても名残惜しそうだったが、自分の借りた別の部屋に行き、身支度を整えて車で大学に向かった。 しかしその時も、エイミーが残った部屋の前で少し立ち止まっていた。
エイミーは大学で勉強をし、博士号を目指していた。 優秀な学生であり、エドにとっては優秀な生徒でもあった。 また、彼女はアルバイトでスタントの仕事をしていた。その仕事は過酷なスタントが多く、一歩間違えば命を落とすほどのシーンも難なくこなす彼女には、危険な仕事がどんどん舞い込み、彼女はそれを拒まず受けていくのだった。
しばらく出張と聞いていた彼女は、エドとはチャットを通じて連絡をしていた。 しかしその日のエドはなにか悲しそうな顔を少し見せたのだった。
ある日、大学で授業を受けていたエイミーのもとに、出張中のエドから 「自分の代わりの講師は誰?」 「もうすぐ会える」 というメールが届く。 
しかしが、エドの代わりに教壇に立っていた別の教授から、エドが数日前に亡くなったという訃報が知らされる。 そして受講生が全員席を立ち黙とうをするなか、信じられない彼女はすぐに退出をしてエドに連絡を入れる。 しかし電話は留守電になっていた。
エイミーは、エドエジンバラの自宅に出かけていくが、もちろん家に入ることなどできないが、そこから出てきたのは悲しみに打ちひしがれた彼の家族だった。
信じられなかったエイミーだったが、エドの弁護士に会い、どうやら本当に亡くなった事、彼はある病にかかっていたことを知る。
しかし、その後もエイミーのもとにはエドから手紙やメール、贈り物が届き続けるのだった。 それもエイミーの行動を見ているかのようなタイミングで。
そのことに疑問を抱いたエイミーはエドの暮らしていたエジンバラの街をふたたび訪れ、そしてそこから船に乗り、二人で行ったことのある彼の別荘に行くと、そこは今しがたまで誰かがいたような感じで、暖炉に火がともっているのだった…

これも予告編を見た時からぜひ見たいと思った作品でした。 監督はジュゼッペ・トルナトーレ、「ニュー・シネマ・パラダイス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9182485.html という名作がありますが、「鑑定士と顔のない依頼人」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11720735.html も近年秀作でしたね。
主演はジェレミー・アイアンズ、「リスボンに誘われて」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12744984.html では彼の方がある女を探している役で、今作とはある意味逆設定でしたね。 また「ハイ・ライズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14348790.html では上階のセレブ代表の役を演じていました。
また一方のオルガ・キュリレンコは、近年の作品は 「スパイ・レジェンド」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12625744.html でのヒロイン役、「陰謀のスプレマシー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13589330.html ではCIA役を演じていました。
アクション、サスペンスが似合いますが、今作では劇中のスタント役がやはり似合っていた。
しかし物語はエイミーが、死んだはずのエドが生きているかのように送ってくる、メール、DVD、プレゼントに対して、当然のように疑問を持つんですね。 そして彼の自分の知らない、特に死の直前の行動を調べ始めます。 しかしその中に、実は自分に対することを逆に彼が調べていた事実にぶち当たるんですね。
彼女は本当に優秀な学者で、本当ならそんな危険なアルバイトをやらなくても別の仕事がいくらでもあるんですね。 でもどうして危険なスタントをやっているのか? そこには彼女の悲しい過去があるんですね。
ミステリー仕立ての趣もあるこの作品ですが、実は深い愛の作品なんですね。 それは死んだ後も彼女のことを思い、そして彼女の第二章を構築するがごとくの深い愛情なんですね。
さすがジュゼッペ・トルナトーレ作品です。

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DVD、メール手紙が

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出張といっていたが

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動画の中では

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彼と行った島に

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そして彼の行動を調べる

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