anttiorbの映画、映像の世界

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インソムニア


24時間太陽が沈まないアラスカのナイトミュートの町。 17歳の少女の死体がゴミ捨て場から発見される事件が起こった。
ロス警察からベテラン警部のウィル・ドーマー(アル・パチーノ)と、相棒のハップ・エッカート(マーティン・ドノヴァン)が捜査の助っ人にやってくる。 
一方、ロサンゼルスでは、内務監察部による、過去のドーマーの捜査に対する調査が進んでいた。 ハップは、内務監査部から証言を求められていた。 そんな微妙な二人の関係だったが、ナイトミュートの警官たちにとってめったに起こらない殺人事件の捜査に、ロスからの応援は歓迎される。
地元の刑事エリー(ヒラリー・スワンク)は研究熱心な女性刑事。 二人からいろいろ吸収しようと、献身的に捜査を手伝おうとするのだった。
ドーマーとハップは、同じ宿に当然のごとくなる。 その日はもう10時を過ぎていたが、この時期日が沈まないので、感覚がわからなくなってしまうが、まだ開いていたホテルのレストランに行く。 しかし内部監査の話となり、ドーマーは食欲が失せたと言って部屋に帰ってしまうのだった。
遺体の確認をし、捜査方針を打ち合わせる中、少女の荷物が発見される。 だがドーマーは、ここで策を打つのだった。
発見したことを隠し、テレビ、ラジオで遺留品を見つけていると報道しろと言い、発見場所にもう一度遺留品を置き、待ち伏せすることにした。 
そこは海辺の小屋で、そこで張っていると、一人の男が現れる。 音を立てずに近づこうとしたが、誤って捜査官が拡声器を鳴らしてしまい男は逃走を図る。 小屋は下から抜け出せるようになっており、ドーマーは犯人を追って、濃霧の中で発砲する。犯人も発砲して来たので、いきなり現れた人影に発砲すると、誤ってハップを撃ってしまった。 ハップは故意に自分を撃ったんだろうと言いながら死んでしまう。
放心状態のウィルは罪悪感に苛まれながらも、それを告白することができない。 そんな彼に、事件の犯人であるミステリー作家のウォルター・フィンチ(ロビン・ウィリアムズ)から電話がかかってくるのだった…

出世作 「メメント」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3273505.html の次に撮った作品。 俳優も一気に大物起用となっていますが、渋い作りの中に彼らしさが出ている結構秀作だと思います。
それもそのはず、アル・パチーノ演じるウィル・ドーマンの相手役の犯人にロビン・ウィリアムスを起用しているんですからね。 こういうある種知能犯をやらせてもロビンは上手いですね。
そして憧れながらも、正義感が強く、真相究明に真剣な地元の若き女記事にヒラリー・スワンク、この起用もズバリでした。 彼女がおとなしくしていたら、ドーマーはどうなっていたのか? 結局もっと大きな悲劇が起こっていたような感じを予感させる構成、なかなかラストはかっこよかった。
でも、ドーマーも、プロのたたき上げの刑事っぽくて、可哀そうな面もありましたが。話題作、大作も良いですが、たまにはジックリと見せてくれる作品もノーランには撮ってほしいですが。

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少女殺人事件の応援に呼ばれたドーマー

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相棒のハップ、しかし彼を

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ドーマーに近づいてくるフィンチ

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彼こそが犯人なのだが

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地元の刑事エリーが、真相に迫る

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