anttiorbの映画、映像の世界

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レイクサイドマーダーケース

2005年作品、青山真治監督、役所広司主演。

アートディレクターの並木俊介(役所広司)は遅れて着いた。 仕事で遅れたことは事実だが、そこにはもう妻の美菜子(薬師丸ひろ子)と彼女の連れ子である舞華(牧野有紗)は準備が整っており、そして向かった先は、藤間智晴(柄本明)・一枝(黒田福美)夫婦と、関谷孝史(鶴見辰吾)・靖子(杉田かおる)夫婦という2組の親子とカリスマ塾講師・津久見(豊川悦史)と共に、湖畔の別荘で行われる中学受験の勉強合宿地だった。
別居中の妻の為、お受験の意義に疑問を抱きつつも参加した俊介だが、あくまでも別居をしていることは秘密だった。 美菜子と靖子は友達で、靖子の紹介でこの合宿に来たのだった。 それは名門中学への入学をなんとして成し遂げたいという親 たちの集まりでもあった。
秀介はもう愛人がいた。 同じ事務所の、高階英里子(眞野裕子)という女性だった。 妻に対してはそういう関係の女性はいない、浮気はしていないと通してあったが、うすうす感じている美菜子だった。
こういう受験には疑問ばかりの俊介は、なかなか津久見が求める答えを面接のときに言い出さない。 疑問が顔に出てしまうので、ダメ出しをされてしまう。 しかし笑顔で迎えてくれる舞香のために必死に気持ちを奮い立たせるのだった。
しかし、そんな彼の前に愛人でカメラマンの英里子が現れる。 いきなりの登場に動揺を隠せない秀介だったが、彼女も巧みに仕事の写真を届けに来たと言い、その場を取り繕う。 実は彼女は子供たちが入学しようとしている学校 の卒業生で、なんと彼女は一晩一緒にと誘われてしまう。
夜に自分の受験の時の話をし始める英里子、しかし否定的な発言を彼女はするのだった。
その夜、俊介は外で英里子と会う約束をして、会社で呼び出しがあったと言いいったん合宿地を出る。 外で待ち合わせをしようと、言う事になるのだが、彼女は現れなかった。
用が済んだと美菜子に連絡を入れると、彼女は 「帰ってくるんだ・・・」 と謎めいた言い方をする。 気に留めないで合宿所に着くと、そこには死体となった英里子の姿が。
驚愕する俊介に、ふたりの関係を知った自分が殺したと告白する美菜子。 そして、俊介は警察に連絡しようとするが、子供たちの将来を考えスキャンダルを恐れる親たちは猛反対。 綿密な計画を練り、死体 を湖に沈めることにするのだったが…

少子化のせいで、大学はキャパが余ってきているこの時代、しかし受験戦争はしっかり続いているんですね。 うちの息子も、今4年ですが、その頃の受験を思い出しますね。
高校受験は推薦だったので、体験しなかった受験、あとから考えるとこれは体験という面では失敗だったかも。
この作品でもそうなんですが、親って子供のためと言いながら、暗に楽な道を進ませようとして、目先にどんどん囚われていくんですね。 今作も、そういう作品の面が多分にありました。
3組の親子、いずれも名門中学に入りのちの人生を有利に子供たちを歩ませたいというある種親心に見えます。 殺人を隠蔽するのも子供のため、もし母親が自首したら並木家だけでなく、 他の家族にもとばっちりがかかります。 そして3組6人の死体処理が始まるんですね。
医師である藤間智晴が、なんとも冷静に事を進ませていきます。 しかし、ちゃんと起こったことを津久見は知っているんですよね。 いやそれ以上の真実さえも。
知らぬは秀介ばかりという二重落ちの作品、ちょっとぞっとする展開にこの後なっていきます。
監督は青山真治、近作は擦れ違いでなかなか見れていませんが、「冷たい血」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1355923.html でのタッチは印象深かったですね。
また、鶴見辰吾杉田かおるの金八夫婦や、同い年の薬師丸ひろ子と、同世代を絡ませ、そこにベテランの柄本明を良い役どころに据える。 キャストは贅沢でした。
恐いほどの種明かしでしたが、あれが真相なんでしょうね。

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遅れてきた俊介たち

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3組の親子と津久見

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そして面接の練習が

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しかしその夜、愛人の英里子がやってくる

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津久見は彼女に泊まっていけばという

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