anttiorbの映画、映像の世界

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2014年作品、宮岡太郎監督、遠藤憲一松井玲奈出演。

一代で財を成した輸入食品会社会長・篠崎善三(遠藤憲一)は、その傍若無人な性格と人に心を許さない偏屈な性格が災いし、周囲に疎まれ、孤独な日々を過ごしている。 今日も通いの家政婦と、秘書をクビにしてしまう。たった一人になってしまった篠崎だった。
一方、キャバ嬢の沙織(松井玲奈)は、ホストに騙され300万の借金を抱えていたが、接客も人付き合いも苦手で思うように客が付かず、借金返済も滞っている。 同僚の財布をくすねて、中身を見ても大して入っていない。 そこを借金取りの千葉一郎(柿澤勇人)に、見つかってしまい、プレッシャーをかけられる。
少しでも返しておかないと、売られてしまうと思った沙織は少しでも金を取ろうと、公園でスキのある人間を、狙って置き引きをしようとした。 居眠りをしたお婆さんの財布をくすねてもたったの3000円。
そこに現れたのが杖を突いた男・篠崎だった。 しかし居眠りをしたふりをして篠崎に掴まってしまった沙織、しかし警察に連れて行かれるのではなく篠崎はバイトをしないかと言ってくる。
100時間で100万円。 免許があるかと聞かれ、一応あると答えると、東京までの運転と、途中いろいろ寄り道をしてほしいと言われる。 一機に借金を埋め合わせできるかも、そう思った彼女はちょっと胡散臭いこのアルバイトを受けることにしたが、どうも篠崎と沙織は、なかなか溶け込むことができなかった。
特別少年院に入ったことのある沙織と、傍若無人の篠崎、事あるごとに言い合いになる二人だったのだが…

松井玲奈が、卒業前の21014年に出演した、初めての主演作品。 遠藤憲一とのダブル主演ですが、対等の役、セリフの多さですね。 まあ、役者として資質と、表情を持っている彼女ですし、卒業後も役者として頑張ると宣言していました。
名古屋地区中心公開され、関東では見辛かったこの作品、ようやく見れました。
監督は、宮岡太郎。 彼は自主製作映画を撮った後、 メディアミックス・ジャパンに入社、そして今作で本格的な監督デビューですね。 メーテレでドラマを手掛けていますから、SKEの玲奈の作品を撮るのも自然な流れかも。
物語は、エンケンさん演じるワンマン経営者と、母親を刺して、特小送りになった沙織のロードムービーなんですが、遠藤さんに引っ張られて、キャバ嬢役という体当たりの役を好演していますね。 惜しいのは在籍中だったので、さすがにあまり大胆な設定になっていないところですね。 卒業後の今だったら、もっと大胆な設定になっていたのでは? と思いますが。
どうして彼女を運転手にしたのか? 二人の旅が始まるとだんだんわかってくるんですが、結構面白いんですね。
泣ける話なんですが、ところどころ笑いもあり、人生の再生譚でもありました。
女優として、ちょっと行けそうな感じがある松井玲奈のいい作品です。

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借金取りから逃げたい沙織

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篠崎に雇われる

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だんだん信頼が芽生えていく

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そして最終目的地に

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そこから彼女の再生に

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