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讐 ~ADA~ 第二部 絶望篇

2013年作品、白石晃士監督、仙石みなみ佐藤綾乃出演。

市川美保(仙石みなみ)は、独自の教育方法を進める進学塾・閃光塾にうつむき加減で入塾してくる。 ここの入塾テストは結構難関で、美保はそれを突破してきているので、学力は高いはず。 でも、その特殊な授業風景に委縮してしまった美保に手を差し伸べたのは、田村遥(相楽樹)だった。
彼女は遥の隣の席になり、「最初は誰でもついて行けない」「でもここに来る学力があればすぐに慣れる」そう励ましてくれる。
ところが、閃光塾に対して反抗的だった遥は、他の塾生たちから浮いてしまい、模範塾生の夕子から標的にされる。 
実はこの塾には大きな外部に対しての秘密があった。 それはこの塾の 教材セットを販売することが、この塾の資金源になっており、それを塾生に半ば強制しているのだった。
その上位3名が、渡辺夕子(佐藤綾乃)、太田亜紀(舞川あや)、坂梨智子(伊藤麻希)だった。 ミーティングと称して、その成績発表があるが、遥は全く販売をしないのであった。 それはその集めた資金が、有名校の裏口入学に使われていくという噂があることからだった。
夕子たちは、それは自分たちに言うのではなく、塾の教師たちに言う事なのではと言うと、遥は教師に呼び出されて、何か強烈なことを言われて泣きながら出てきた。
心配になった美保は遥を気遣い、そしてその夜校舎を出るが、二人が別れた後、夕子が遥に話しかけてきた。 いままでのことを詫びてきた夕子に気を許す遥、しかしそこにはおぞましい罠が仕掛けられていた。
頸に入れ墨のある男と、顔に大きなあざのある男に遥はレイプされてしまい、それを夕子に動画に撮られ、今後塾の方針に逆らうことを止めるよう脅されるのだった。
そっして遥は、ある日自宅マンションから飛び降り自殺をしてしまう。
その事件を遥から聞かされていた美保は、どうしても夕子たちを許せなかった。 遥の自殺を塾教師から知らされた時、教師は遥は前から悩みを抱えていたので、だから自殺をしたという事に暗にしようとするそぶりさえ見せた。
そして彼女の取った行動は…

この第二部は“絶望編”と名付けられているんですね。 その通りの絶望感一色の内容でした。
実は、“戦慄編”では、惨劇の起こった直後、ディレクター高橋久未は犯人の市川美穂の行動がなぜ起こったのか、塾のほかの教師に取材をしているんですね。 そして、ここに語られている事実や、今までの数年間で8人もの生徒の自殺者が出ている事実にぶつかるんです。
遥もその一人なんですが、ただ塾について行けないからの自殺なのか?遥のような反逆者の粛清なのか?それは語られていませんが、おそらく後者なんでしょうね。
第一部ではほとんど出てこない、相良樹演じる田村遥は、性格も良く、正義感の強い生徒なんですね。 逆にどうしてこの塾にずっといるのか? それが不思議なくらいです。 この塾の暗部に感づき始めているのなら、とっととやめても良いのでは? と思うんですが、この勉強のやり方はやはりある程度の学力向上に効果があるという事なんでしょうか?
この後、美保は復讐の鬼になっていくんですが、ここで復讐サイトにアクセスしていくんですね。 そして現れるのが、実行したときに連れ添っている謎の女・サクラなんですね。 村上東奈が演じているんですが、彼女の正体は不明です。
ただ殺しのテクニック、やり方、気構えを教え込んでいきますし、独自の情報でターゲットをとらえて行きます。
彼女だけで1本作品ができそうなキャラですね。
この第二部も強烈ですし、またラストはもの悲しいんですね。 本当に絶望感に浸ってしまいました。

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傷ついた親友遥

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遥のための復讐

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そして実行

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しかし待ち構える夕子

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