anttiorbの映画、映像の世界

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GONIN2

1996年作品、石井隆監督、緒形拳主演。

暴力団野崎組から激しい借金の取り立てを受けていた外山正道(緒形拳)は、野崎組傘下の中嶋組のチンピラたちに輪姦され、妻・陽子(多岐川裕美)は自殺してしまう。
フィットネスクラブを経営する蘭(余貴美子)は金に困り、ある考えが浮かぶ。 それはスタンガンを買い、宝石店で強盗をしようというのだった。
夫の浮気現場を目撃した志保(西山由海)は、却って開き直られた夫と愛人の前で、結婚指輪を外そうとしたが、抜けなくなってしまった。 彼女は宝石店に行き、それを抜いてもらおうとしていた。
セーラー服姿の売春婦サユリ(大竹しのぶ)は、17歳という嘘が通用しなくなった絶望感にとらわれ、フラリと宝石店に入ってきた。
蘭がスタンガンを買うところを偶然目撃した早紀(夏川結衣)は、彼女の後をつけてきて宝石店に入ってきた。
外山は自殺したの復讐のために組を襲撃する。 研いでいた刀で組事務所にいた人間を皆殺しにしたが、妻を輪姦した男・相原(永島敏行)は不在だった。
そして、宝石店には中嶋組の梶(松岡俊介)と直子(片岡礼子) が強盗に押し入っていた。 そこの宝石店店員のちひろ喜多嶋舞)は実は梶の恋人で、裏で強盗団への手引きをしていた。
それぞれに個人的な問題を抱える5人の女たちがたまたま居合わせていたのだった…

今回の“5人”は女性でした。 前作からの引き継いだ人間は、いないんですね。 前作のやくざ側の永島敏行や鶴見辰吾は、全く別役での登場でした。 確かに全作で死んでいたはずでしたから。
ただどうして続編なのか? 5人の女性も特にゆかりはないんですがね。
5人の女性とは別に、大きな役割を果たすのが冒頭の外山です。 鉄工所を営んでいるんですが、借金を抱えているんですね。 そこは1作目の万代と一緒なんですが、彼には最愛の奥さんがいたところが悲劇でした。
レ イプされ自殺をしてしまう。 実はここでの彼の労わり方がちょっとそっけないんですよね。 それも引き金になっているんでは? と感じました。
しかしここから外山は鬼になっていきます。 鉄工所というところも設定が生きています。
そして5人の女が登場していきますが、この5人と、外山がどこで交わっていくのかが、ポイントになっていきます。 前作では5人全滅でしたが、今作では、ちょっとそこが違っています。
さてこの繋がりが次作ではどうなって生きんでしょうか?

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妻の誕生日に宝石店に来た外山

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しかし妻を自殺に追い込まれ、復讐の鬼となる

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殺し屋の代市

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代市にも刃を

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女たちと合流する外山

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