anttiorbの映画、映像の世界

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コープスパーティー

2015年作品、山田雅史監督、生駒里奈主演。

高校生最後の文化祭が終わり、後片付けをする直美(生駒里奈)、早く終わらせて解散しようと、みんなの手を早めようと声をかけるが、おしゃべりに高じてなかなか作業が終わらない。 幼なじみの哲志(池岡亮介)は、それは仕方がないし、みな誰しもなるべくこの時間に浸っていたいと言うのだった。
それは今日で転校してしまう鈴本繭(美紗玲奈)となるべく一緒にいたいからだと。 だからみんなはどことなく寂しげな雰囲気が漂っているのだった。
怪談が好きなあゆみ(前田希美)はこの学校に伝わる怪談があることを話し始める。 この高校は昔小学校で、いわくつきの小学校だったと言い始める。 その瞬間いきなりドアが開いた。 びっくりする生徒たち。
入ってきたのは担任の宍戸結衣(小坂温子)だった。 そして外は雨が降りそうだったので、哲志の妹の持田由香(松浦愛弓)が傘を届けに来た。
そこであゆみはここにいる皆がずっと友達でいられるおまじない『幸せのサチコさん』をしないかと言い出す。 他の3人、岸沼良樹(ジュン)、篠原世以子(喜多陽子)、森繁朔太郎(諒太郎)を交えて9人でおまじないをやることになった。
その方法は人型の紙をみんなで持って、おまじないを人数回唱え、唱え終わったらそれをみんなそれぞれ引張り、切れ端を各自保管するというのだ。そうすれば絆は一生切れないという事らしい。
そしておまじないをしたその瞬間、急に地震のような揺れが起き、地面が裂け9人は、その穴に落ちてしまったのだった。
初めに気がついたのは直美だった。 そしてそれぞれを起こすと、そこは暗い教室だったが、なぜか雰囲気が違い嫌な感じの部屋だった。 良樹が必死に窓を開けようとするがびくともしない。 そして宍戸先生が力任せにドアを押すとドアは外れ、教室の外に出ることができるようになった。
しかしその時、何者かが襲いかかってきて、宍戸先生は顔を叩き割られ即死してしまう。 恐怖の始まりだった…

乃木坂46の生駒里奈主演のホラーという事で、鑑賞してきました。
社会派2作品の後の、アイドル主演のホラーなんで、肩の力を抜いてリラックスしてなんて思っていましたが、これはなかなかの作品でした。
ここまでの展開からして 、原作はゲームだという事がわかりましたが、アイドルメンバーの主演作品は、あまり物語的には期待できない作品が多いんですよね。 これもハードルを下げて観たんですが、これは結構展開、怖さ、そして物語の構成がしっかりしていましたね。
唐突に集まった感じの9人に必然性はありませんし、哲志の妹の由香や教師の宍戸は、正直とばっちりですし、巻き込まれた感があって可哀そうですが、この異空間にいる亡霊たちが非常に悪いんですね。
生駒ちゃんの演技はそれなりですが、周りの若い俳優たちが上手くカバーしていましたし、ある程度スプラッター的な表現が差し込まれることによって、演技力はカバーされますね。
また結構謎解きが面白かった。 あゆみが都市伝説的な学校の怪談を話すんですが、その原因が最後に明かされるところ、そしてホラー特有のエンディングは、近年のアイドル主演ホラーの中では、秀作でした。
十分合格点の作品です。

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9人でおまじないを

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飛ばされた教室で

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現れた無気味な男

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ここはいったい?

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そして現れる謎の…

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