anttiorbの映画、映像の世界

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パーフェクト・ワールド


1963年、ハロウィンの夜、8歳の少年フィリップ(T・J・ローサー)は外にキャンディーを貰い行くのを禁じられた。 母親からは信仰が違うからと言われる。
そして子供たちが来ても、母親のグラディス・ペリー (ジェニファー・グリフィン)は頑なに追い払うのだった。 友達からは、フィリップを罵り窓にいろんなものを投げつけられる。
テキサス州。 ブッチ・ヘインズ(ケビン・コスナー)は、アラバマ刑務所から同じ囚人のテリー・ピュー(キース・サセバージャ)と脱走した。  2人はウマが合うわけではないが、脱獄することでは共闘していた。 換気口に入り込み、そこから外に出ようとすると旨い具合に車が止まっていた。
車の持ち主のラリーを脅し、持っていた銃を取り上げ、難なく刑務所を脱走した二人、ブッチは車を乗り換えようとフォードをテリーに探させる。 しかしテリーはたまたま一人でいた、グラディスの家に押し入ってしまう。
女の無い生活をしていて、飢えていたのだった。
物音がして、フィリップが来たのでテリーはフィリップを殴ってしまった時に、帰りの遅い、テリーを探しに来たブッチが助けに入る。 フィリップに銃を拾わせ、ブッチに渡すように言い素直にフィリップは従うが、そこに隣りの住人がライフルを持って助けに来た。
しかし母と息子を人質に取り、フィリップのみを抱えて二人は逃げ出した。
州警察署長のレッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)のところに、脱獄の知らせが入った。 犯罪心理学者のサリー(ローラ・ダーン)が訪ねてきているときだった。 更にそこには、同僚のトム・アドラーレオ・バーメスター)がいて早速脱獄事件を追いかけることになったが、サリーも同行すると言い出す。
追いかける車は、キャンピングカーのような使用の高級な車をレッドは強引に借り出す。 そして犯人の行方を追い始める。
いっぽうフィリップを引き込んだ二人は、州を抜けようと走っていたが、テリーの危なっかしい行動にブッチはだんだん嫌気がさしていた。
買い物をしようとした時ブッチはフィリップに銃を渡し見張りをさせるが、テリーに発砲してフィリップは逃げ出した。 しかしブッチは先回りをして球を仕入れ、フリップから銃を受け取り、テリーを始末する。
ここからフィリップと、ブッチの逃亡の旅が始まるのだが、父親のいないフィリップはだんだんとブッチのことを信用し始めていくのだった・・・

クリント・イーストウッド監督の人間ドラマ、ダブル主演ということですが、ブッチ役のケビン・コスナーが実質の主役ですね。
フィリップ役のT・J・ローサーが、なにか切なくていい味を出しているんですね。
それというのも設定が、母親との何とも閉じ込められたちょっと厳しい環境で彼が今まで育ってきたことに関連しています。
ほとんどある信仰のために、閉鎖的な生活を強いられ、半ば苛めもある感じでしたね。 人質に取られて、下はパンツのままなんですが、彼が服を欲しがったのは、キャスパーの服でした、そしてお面も。
逆にのんきな脱獄犯を追っかけている感じの州警察が何とも間抜けなんですね。 監督専念で、今回は俳優は手抜き?設定は、ブッチに対して実はある情が絡んでいるんだということなんですが。
これはラストが泣かせるんですね。そしてその前に泣きながらフィリップがある決定的な行動を起こします。
そこまではなんとなく先が読めない展開なんですが、ラストの30分の急展開がハラハラして、なぜか涙が出るところでした。
全体としては若干コメディ要素もある作品ですが、最後が締まった作品でした。

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脱走犯のブッチ

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フィリップを人質に取る

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恐い中に優しさもあるブッチ

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テリーからフィリップを救うブッチ

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そして二人には親子のような感情が

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