anttiorbの映画、映像の世界

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モネ・ゲーム


美術学芸員のハリー(コリン・ファース)は、大金持ちのシャバンダー(アラン・リックマン)に屈辱を味わっていた。 メディア王のシャバンダーは美術品鑑定の雇い主だが、情け容赦ない性格で、昔ならゴロツキ、今ならくそ野郎といえる男だった。 ハリーのパートナーは、ネルソン少佐(トム・コートネイ)絵画の贋作が趣味で、特技の彼が、今回の大掛かりなコソ泥を手伝うのであった。
そしてもう一人、今回の計画に無くてはならないもう一人の人物が、アメリカのテキサスにいて、2人は彼女を誘いに来たのだった。 PJ・プズナウスキー (キャメロン・ディアス)といって、美人ながらも自由奔放なカウガールだ。
彼女を誘いに酒場に行きいきなりスカウティングをするが、荒くれ男たちに散々殴られてしまうハリーだった。 しかし店の外で座っていると、彼女の方から近付いてきて傷の心配をしてくれた。 そしてようやく今回の計画を話すと、彼女は報酬がもらえそうということで、協力をしてくれることになった。
まず初めに彼女の家に行って、贋作のクロード・モネの連作「積み藁」をバックに写真を撮ることだった。 この絵はシャバンダーが昔から探している絵だった。 彼は日本人のタカガワ(伊川東吾)と印象派のコレクション争いをしていて、これを手に入れて完全に優位に立とうと思っているのだった。
これだった ら1200万ポンドは出すと、ハリーは思っている。
写真をサイトにアップして、それに彼を食いつかせ、そしてPJを会わせ一気に商談に持っていこうという作戦だった。
どうしてモネの絵が彼女の家にあったのか? それは第2次大戦中に彼女の祖父が、ナチスドイツに侵攻した時、攻め込んだドイツ将校の家に掛けてあって、それを持ち去ったからという筋書きなのだ。
果たして計画通りに事は運ぶのだろうか?…

公開期間が意外に短かったこの作品。 「英国王のスピーチhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8644369.html のコリン・ファース、「ハリー・ポッターシリーズ」のアラン・リックマンの対決に、キャメロン・ディアスがくわわるというクライムコメディです。
米英合作ですが、舞台はほとんどロンドンで展開します。
意外に慎重で、用心深いシャバンダーに、計画通りなかなかいかないハリー、そして危機一髪の行動も強いられますが、ど根性で突き進んでいきます。
そしてひっそりと彼を助けるトム・コートネイ演じるネルソン少佐が渋い役どころでした。
シャバンダーに対して、日本のケーブルテレビが、契約を結びにはるばるイギリスの交渉に来ていますが、この通訳が見事にブロークンなんですね。 ステレオタイプの日本人汚点系の演出なんですが、実はこの作品は最後に・・・なんで、途中の展開が見事に覆されます。
まあ惜しいところは、コリン・ファースが真面目な印象が強く、あまりこの手の役の向かない俳優さんだということですね。 意外性はあるかもしれませんが、律儀な詐欺師、泥棒はあのラストにはちょっと似合わない感じでしたね。

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ターゲットは大金持ちのシャバンダー

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ハリーと大佐はある人物に会うため

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そして彼女を獲得

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しかしなかなか計画通りには

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しかしど根性で

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