anttiorbの映画、映像の世界

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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

 
1956年、オスカー女優のグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、モナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚。 二人の子供に恵まれ、彼女は王室で幸せに暮らしていた、と思われていたが、実は彼女は孤独感を持っていた。
そんな時、彼女のもとに一人のゲストがやって来た。 彼女を主役に据え、いくつかの映画を撮った大監督のヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)だった。
ヒッチコックは彼女にもう一度スクリーンに戻ってきてほしかった。 そしてある一冊の脚本を持ってきた。 「マーニー」という新作映画だった。 彼女の心は揺れ動いた。 そしてヒッチコックは彼女の今の生活が決して幸せでないことを心配をしていた。 それを癒せるのはもう一回スクリーン に復帰することだとも思っていた。
そんな中、モナコ公国に危機が降りかかる。 アルジェリア独立戦争で戦費が必要になったフランスが、無税の国モナコに移転したフランス企業から税金を徴収して支払うよう要求、「従わなければモナコをフランス領とする」と声明を出したのだ。
モナコ公国は軍を持たない、それどころかあらゆることをフランスに頼っているのだった。 モナコ公国はフランス企業が国内に来ても税金を取らない、そしてカジノの収益が結構あるのだった。 さらにモナコに企業がどんどん移転してきて、だからフランスは企業からの税金収入が減っているのだった。
ドゴール大統領(アンドレ・ペンヴルン)の恫喝にもし戦争になれば、軍隊もない小国モナコは、一瞬で占領されてしまう。 政治で頭がいっぱいのレーニエに無視され、彼女は相談役で後見人のタッカー神父(フランク・ランジェラ)に相談する。
そして彼女はある決心をする。 ヒッチコックの誘いを受けるというのだった。 しかしそれは今の国家的危機の中ということなので、発表がタイミングを見るということで伏せられていた。
しかし赤十字活動をしているときに、新聞記者がそのことを知っていた。 いったいどこから聞いたのかとただしたところ、ユニバーサル映画が発表したということだった。 すぐさまヒッチコックに聞くと、それはまず宮殿から先に情報が漏れたというのだ。 この中にスパイがいる。 モナコ公国も、グレースも一世一代のピンチを迎えたのだった…
 
これは公開が待ち遠しい作品でした。 タ イに行く機内で見れたのですが、字幕が中国語しかなかったので、泣く泣く公開まで待ちました(^^)。
「裏窓」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2647711.html を見て以来、グレース・ケリーの大ファンになっていたので、彼女の生涯のハイライトを描いたこの作品はしっかり見たかったんです。
ニコール・キッドマンがグレース役なのが、どっちに出るのか? もう世界的有名なニコールですから、彼女が強く出ると、グレース色が消えてしまうのでは? そんなことも少し心配でした。
でもこの作品はグレースの伝記映画ではなく、彼女が公妃になった後の、国家的一大事を描いた物なのでそれは杞憂でした。
若くして公妃となった彼女は出演作品が12本しかありませんね。 この作品は史実に基づいたフィクションとされていますので、どこまでが真相かはわかりませんが、彼女は若くして事故死 をしている、その前触れ的なシーンも入っていました。
女優として生涯を終えるのと、公妃としての後半の人生、どちらが彼女にとって幸せだったのか? それは今となってはわかりません。
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苦悩するレーニエとモナコ首脳
 
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映画復帰を決めた情報が漏れる
 
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彼女は勝負に出る
 
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夫との愛を
 
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そして渾身の舞踏会
 
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