anttiorbの映画、映像の世界

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マチルダ

1996年作品、ダニー・デヴィート監督、マーラ・ウィルソン主演。
 
子供に無関心な親もいる、中古車販売をしているパパのハリー(ダニー・デヴィート)の関心は金とTV番組だけ、ビンゴ狂のママのジニア(レア・パールマン)はド派手な恰好で出歩いてばかり、兄のマイケル(ブライアン・レヴィンソン)は勉強嫌いで意地悪だった。 そんな家に生まれてきたマチルダ(マラ・ウィルソン)は幼くして古典文学を理解し、計算能力も抜群な天才少女。
しかしそんな彼女の能力をわかろうともしないのが両親で、特にハリーはがめつく、半ばインチキの中古車を販売して、金を貯め家まで建てた。 ある意味商才はあるのかもしれないが、娘を学校に行かせるのもケチって家で留守番をさせる始末だった。
しかしそんなマチルダは、留守番の時間に家じゅうの雑誌その他を読破し、4歳にしてちゃんとホットケーキも焼けるのだった。 本が読みたくなったマチルダは、父に本をねだるが、テレビがあるからダメだと言われる。 しかし彼女は図書館に行って本を読むことを思いついた。 そして、子供用からどんどん大人の本も、専門書まで読むようになった。
図書館の人が、カードを作れば家で本が読めると教えてくれ、彼女の友達はその本たちだった。
しかし彼女も就学の年齢になっても学校に行けないのは辛いのだった。 ハリーもジニアも、彼女の年齢を知ろうともしないのだった。
ハリーの家は、絶えず見張られていた。 どうやら盗品の車の部品の件で二人組のFBIの監視の的になっているようだ。 実際中古部品を盗んできて、車を改造して、高く売る、それが彼の手口だった。
チルダは、そんな父を懲らしめるために色々いたずらを仕掛けるのだが、決して父はマチルダの仕業と解らない。 ハリーは冷静で聡明なマチルダがだんだん気にくわなくなってきた。 図書館から借りてきた本を破ったり、理不尽なことまでするようになった。
そして彼女は大きな怒りの心を持った。 その時テレビが爆発をした。 彼女はそんな特殊な能力があったのだった。
ある日、ハリーの中古車工場に鬼のような女、トランチブル(パム・フェリス)が来て「ガキは熱いうちに打て」 とどなりちらした。 これが気に入った彼は、彼女が校長を務めるクランチェム小学校にマチルダを入学させた。 マチルダはそれでもうれしくて登校するが、そこは恐怖の館だった・・・
 
超能力を持った少女マチルダですが、いたって殺伐としない物語の作りです。 基本コメディなのですが、それは監督がこのハリー役のダニー・デヴィートだからでしょうか。
チルダ役のマーラ・ウィルソンこの作品に出演した後2作品に出演して今は表舞台から遠ざかっています。 子役時代の方がコンスタントに出ていたんですね。
物語は家庭部分の話から、学校に舞台が移っていきます。 最後に書いた女校長のトランチブルが実はハリーとは比べ物にならないトンデモ人物でした。
パム・フェリスが演じていますが、ドイツ出身の彼女は、この作品からアメリカ進出をしています。 彼女は実は「ハリー・ポッター」シリーズに出ていたんですね。そう言えば…という役でした。
いかに超能力があろうとも、頭が良くても、このままでは彼女は不幸になります。 さすがに一人で生きていくには幼すぎますから。 物語はそんな彼女に手を差し伸べてくれる人物がこの後登場するんですね。 そして二人は学校を変えていき人生をも変えていきます。
100分弱ですからさっくりと観れるファンタジー作品です。
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彼女の友達は本
 
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ふと寂しげな表情をするマチルダ
 
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母も彼女のことは振り返らない
 
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彼女に幸せは来るのか?
 
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