anttiorbの映画、映像の世界

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がじまる食堂の恋

2014年作品、大谷健太郎監督、波瑠主演。
 
町の真ん中にそびえたつ大きながじまるの木、そこに手を当て何かささやいている女性がいた。 彼女の頭に葉っぱが落ちてきた。 それを掌に握らせ去っていく人物がいた。
沖縄県名護市の商店街の一角に、がじまる食堂という小さな食堂があった。みずほ(波瑠)は1人でこの食堂をやっている。 そして一人暮らしだった。常連の3人の中年おやじたち(パッション屋良ダンディ坂野肥後克広)達から、結婚はしないのか? 彼氏は作らないのか? と突っ込まれるが、そんな気は今のところなさそうだった。 そしてもうひとつ、3人は彼女に聞くのだった 「“おばあのがじまるそば”はやらないの?」 しかし彼女は言う。「あれは手間がかかるから」
そんなある日、彼女がバス停でバスを待っていると、タクシーからにこやかに手を振っている男がいた。 そしてその男が近づいてきて小声で、「実はお金が無いので貸してほしいというのだった」??? 見ず知らずの人には貸せないと言うが、友達同士に見えるので、自分が逃げたらあなたがタクシー代を払うことになると言われ、彼女は立て替えてあげ、さらに休みの食堂で食事まで出してあげるのだった。
男は財布をなくした旅行客の隼人(小柳友)といい、連絡をして東京からお金を書留で送ってもらうから、住所はここにするのでしばらくいさせてほしいという。 とりあえずこの食堂に泊まらせ家に帰るみずほ。
家に帰ると、今度は家に元カレの翔太(桜田通)が5年ぶりに帰郷してきた。なんとなく気まずい二人だが、翔太もしばらく厄介になりたいというのだった。 気まずいみずほはある考えを思いついた。 隼人を恋人として紹介し翔太を泊まらせないようにすることだった。
しかし次の日に翔太は、みずほの食堂で、画のモデルを募集することにした。 彼は絵の勉強をするため東京に行ったのだが、今回は人物画を書きたいという。 すぐさまある女性が面接希望で現れた。 彼女は旅行者でしばらく滞在するからということで、莉子(竹富聖花)と言った。 翔太と莉子が何かいい感じなのを見て、何故かいい感じがしないみずほだった。
そんな4人の生活が始まるのだった…
 
こういう作品は好きなんですよね。 主役のみずほ役の波瑠の透明さがこの作品と合っていました。 相手役には小柳友、初めて見たのは朝の連続テレビ小説でしたが、彼の出演作品では「カラスの親指http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7789313.html が良かったですね。
沖縄は実は行ったことがありません。 この劇中の名護市は何かしずかなイメージで描かれています。 名護夏祭りが描かれていますが、結構質素な感じさえしましたが、それはこの映画自体があまり派手派手しくなく、4人の心理模様が主だからなんでしょうね。
大谷健太郎監督作品は、「LOVE まさお君が行く!http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10444654.html を見ていますが、これはラストが大変惜しい作品でした。 今作品は、ちゃんと最後の着地点も良く、種明かしもいい感じでした。
惜しむなくは、オリジナルの“おばあのがじまるそば”が見たかったですね。
 
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がじまるの木の下で、自分の気持ちを確かめるみずほ
 
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彼女は1人で食堂をやっていた
 
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そこに現れお金を取られた隼人
 
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隼人に食事を出すみずほ
 
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そこに翔太も帰省してきた
 
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がじまるの木に自分の心をまた確かめに行く
 
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