anttiorbの映画、映像の世界

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悪魔を見た

 
外は雪が降っている。 その中を走る1台の車。 しばらく行くと、道路わきに車が止まっている。 その中には若い女性が携帯で話をしている。 どうやら車が故障して動けなくなっているようだ。 電話の相手は彼氏なのか?嬉しそうな表情をしている。
走ってきた車から男(チェ・ミンシク)が降りてきた。 「パンクだね、見てあげようか?」 そう言ってタイヤを見に行く男、しかし彼女は 「レッカー車を頼んだので結構」 と言って断るのだが。
電話の相手は国家情報院捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)で、女性は婚約したばかりのジュヨン(オ・サナ)だった。
男は自分の車に戻ったが、なかなか発車しない。 不審に思った彼女は、思い切ってライトをつけると、男は横にいて、金づちで窓ガラスを割り襲い掛かってきた。 
殴られ意識を失うジュヨン。 血だらけの車からジュヨンを引きずり出し、どこかへ連れて行く男。
彼女はまだ生きていた。 薄暗い倉庫のようなところにいて、服を逃がされビニール袋に入れられていた。 鎖で何かをしている男。 彼女は必死に言いかけた 「お腹に子供がいるんです」 しかし次の瞬間、鉈が振り下ろされた。
男はジュヨンの体を切り刻んでいた。 そしてすぐに大量の血を洗い流し、死体を箱に入れ部屋を出て行った。
次の朝、子供が異様なものを川べりの草村で見つけた。 それはビニール袋に入った人間の耳の一部だった。すぐさま警察の捜査が始まった。 そして女の首が見つかった。 ジュヨンの首だった。
ジュヨンの父は引退した重犯罪課の刑事チャン(チョン・グックァン)だった。 すぐにスヒョンも現場に到着した。
彼女の葬儀が行われたが、悲しみにくれる参列者の中、スヒョンは泣きながら復讐を誓うのだった。 そしてしばらくの休暇を取る申請をし、彼は行動を開始するのだった…
 
いきなりの残酷シーンから始まるこの作品、ここまで20分足らずですが、何とも言えないオープニングです。 どうして彼女は殺されなければならなかったのか? 怨みなのか? なんて気持ちも、この後吹っ飛んでしまうほどの展開でした。
犯人役のチェ・ミンシク、普通のおっさんのような風貌ですが、それが何とも不気味に感じましたね。 「冷たい熱帯魚」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7389937.html のでんでんのような、一見犯罪を犯しそうもない男が一番怖い、それを地で行くような感じでした。
また犯人のギョンチョルがタフなんですね。 肉体的だけでなく、精神的にも最後まで強靭なんですね。 そして反撃していくところがまた、別な意味で執念を、現実に対する強烈な怒り、憤りを感じますね。
監督のキム・ジウンは 「箪笥」 というホラーを撮り、このようなサイコサスペンスを撮り、そして昨年はシュワちゃん主演復帰作の 「ラストスタンド」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9291318.html の派手なアクションも撮りましたね。 なかなか韓国監督の躍進が目立ちますが、次はどんなジャンルの作品を撮るのか非常に興味が湧きました。
でもなかなかグロイ作品でした。
 
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動けない車を覗き込む男、その車中には美しい女性が
 
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次の瞬間惨劇が、そして彼女を引きずっていく
 
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そして恐るべき行為をする男
 
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そして復讐を誓う刑事
 
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そして男を追い詰めていくのだが…
 
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