anttiorbの映画、映像の世界

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映画 ひみつのアッコちゃん

2012年作品、川村泰祐監督、綾瀬はるか岡田将生出演。
 
加賀美あつ子(吉田里琴)は10歳、そろそろお化粧に興味を持つ年頃になってきている。 将来モデルになりたいアッコは、勝手に口紅を持ち出し学校で塗っていた。 そこに現れた男子たち、口紅を塗ったアッコにちょっかいを出し、ボールをぶつけられ倒れたときに、コンパクトを落とし鏡を割ってしまった。
逃げる男子たち。 せっかくママに買ってもらったコンパクトだった。 
庭にコンパクトのお墓を作り、悲しみ一杯でベッドに入るアッコ、その時何やら外が光った。 恐る恐る外に出るアッコ、そこに立っていたのは、鏡の精(香川照之)で鏡の国から来たと言う。
長い間鏡を大切にしてくれたので、壊れた鏡の代わりにコンパクトをくれた。 しかしこれは魔法のコンパクトと言うのだ。 信じられないアッコだが、呪文を教えられ、そして男は消えてしまった。 最後の言葉は 「このことは誰にも知られてはいけない。知られれば魔法は聞かなくなってしまう」
部屋に帰ったアッコはまさかと思いながら、呪文を唱えてみる 「テクマクマヤコンテクマクマヤコンおとなの自分になれ」 そしてなんと鏡に写った自分の姿を見て驚いた。 大人のアッコ(綾瀬はるか)になっているではないか! いろんな姿になるアッコを見ていたのは猫のシッポナだった。
次の日遊園地にモコ(堀内まり菜)と遊びに行ったとき、もう新しいコンパクトを買ってもらったの? と聞かれるが、それについては何も言わなかった。 
ベンチに一人で座って何やらおかしな行動をしている男がいた。 彼は女の人の唇を見ながら、何やら変なことを口走っていた。 そこにぶつかる婦人警官、彼女はアッコの変身だった。 
男子たちに取られたチケットを取り戻すために変身したのだった。 戻った時にコンパ クトを落としてしまったが、それを拾ってくれたのがその男・早瀬尚人(岡田将生)だった。
そしてたまたま二人で観覧車に乗ることになった子供のアッコと早瀬。 大人っていいなあ、そう思ったアッコは冬休みと言うことで大人の姿になり、街に繰り出すのだった…
 
懐かしいですね。 アニメ版は昔何度も再放送され、子供のころ何気なく何回も見ていました。
魔法使いサリー」 とこの「ひみつのアッコちゃん」 は定番でしたね。 もちろん私が言っているのは第1期の作品ですが、考えてみればこれの長編版は見たことは無かったですね。
大人のアッコに綾瀬はるかはぴったりでした。 不思議ちゃんをやらせると異様に嵌る天然キャラ、彼女以外は臭くなるでしょうね。
でもあるシーンで私は号泣しちゃいました。 それは早瀬が化粧品に対する思い出を話すシーンです。 母に対して自分の開発した化粧品を使ってほしいためにこの会社に入ったところです。 片親だった母が疲れた顔をしているのが、化粧をすると見違えるというくだりですね。 化粧の素晴らしさ、化粧品に対する思いを吐露するところです。

私が浪人中、たまたま来た化粧品のセールスと仲良くなり、天然原料で作った化粧品を勧められ、自分の小遣いで、何気なく母にプレゼントしたことがありました。 
普通にお礼を言われたので、私もそんなものかと思っていましたが、母はそれが実はものすごく嬉しかったらしく、それは大事に少しずつ使っていたのです。 そんなに嬉しかったという気持ちを聞いたのは後になってからでした。 
今は亡き母、後年はいろんな事情で上手くいかなくなった親子でしたが、そんな時もあったんだなあと思った瞬間ぼろぼろ涙がこぼれてきてしまいました。 
物語としてはよくできていました。 さすがに劇場公開時は行きませんでしたが、悪くない作品でしたね。



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大人に憧れるアッコ

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割ってしまったコンパクトを丁寧に埋めると…



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魔法のコンパクトを受け取り出会った男



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夏休みに入り大人に変身

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しかし失敗だらけ

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