anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ゼロ・グラビティ

 
地表から600kmの上空。 すべてが完璧な世界。 船外作業をしているのは、メディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)。 冗談を言いながら、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は漂いながら、ストーンを励ましている? 
作業は順調だったが、ヒューストンの声の様子が変わった。 ロシアが衛星を一個破壊したとの連絡が入ったのだった。 でも、シャトルの軌道と外れているので問題はないということも報告された。 
しかしその数分後、事態が変わった。 破壊された衛星の破片がほかの衛星に衝突し、それが飛び散って二次災害を引き起こしているということだった。 すぐに作業を中止してシャトルに戻り、急ぎ帰還せよとの指令が来た。
しかしすぐに作業は中止できないと躊躇するストーン。 マットが急き立てようやく作業を終わらしたその時、おびただしい衛星の破片が、飛んできた。 あっという間にシャトルは破壊され、ストーンは遠くに弾き飛ばされてしまった。 宇宙空間に飛ばされた彼女、いったいどうなってしまうのか?…
 
登場人物は上記のふたり、あとは声のみの出演。 アルフォンソ・キュアロンの異色作ですね。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 「トゥモロー・ワールド」 の監督をし、「パンズ・ラビリンス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5997205.html では製作に加わっていますが、いずれも私は高評価の作品でした。 特に「ハリーポッター」シリーズの中では、これが一番好きでしたね。
この作品は91分と短い尺ですが、宇宙空間での息がつまりそうな感覚、半ば人生の目的を失った感があるストーン博士を、笑いを取ながら気楽に励ましていくマーク。 たった二人の間に短いドラマがあり、しかし超絶なサバイバル作品でもありました。 地味といえば地味な展開ですが、無重力状態の撮影、恐ろしさと綺麗さが同居する宇宙空間、私は2Dで見ましたが、3Dだと一層引きったったんでしょうね。
シャトルを破壊したのは宇宙ゴミと呼ばれる類の物ですが、今後来るであろう宇宙時代では、これは大変な問題になっていくのかもしれません。 
ちょっと不思議な展開もありましたが、決して味わうことのできない感覚を楽しませて(苦しませて?)くれた作品でした。

イメージ 1
船外作業をする二人、そこに緊急事態の知らせが

イメージ 2
破壊された際に弾き飛ばされたストーンを助けるマット

イメージ 3
シャトルへ戻ろうとしたのだが…

イメージ 4
シャトルは破壊され、他国のシャトル

イメージ 5
そして侵入に成功するが

イメージ 6