anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

メタルヘッド

2011年作品、スペンサー・サッサー監督、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ナタロー・ポートマン出演。
 
13歳の少年TJ(デヴィン・ブロシュー)は自転車で走る。 必死に走る。 大破した赤い車が運ばれていくのを追っているのだった。 途中で転んでも走る。
運ばれた先は、車の解体屋だった。 すぐさま車に乗り込んだが、すぐに追い出される。 
自動車事故によって母を失った少年T.J.は、未だにその悲しみから立ち直れずにいた。 それは彼の父親であるポールも同様だった。 車を売ったことで父を攻めるTJだが、事故車をずっと置いておけないと父は言う。 無性に悲しいTJだった。
ある日TJは廃屋のところで自転車でこけた。 頭に来たTJは廃屋のガラスに石を投げ割ったが、中から上半身裸の男が出てきた。 
「ぶち壊しだ」 そう男は言ったときに、警察がやって来た。 男は袋からダイナマイトを取り出しパトカーに向かって投げ、そして車で逃げて行った。 学校にもその男がいた。
解体屋の息子の車に落書きをしたTJは息子に襲われた。 そこをスーパーで働いているニコール(ナタリー・ポートマン)に助けられた。 ニコールは見て見ぬふりはできないからというだけだった。 
そしてある日、その男が家にやって来た。 男の名はヘッシャー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)といい、あろうことか家に住み着いてしまった。 この家は実は祖母の家だった。 父に何も言う権利はないが、祖母もTJの友達と思ってしまった。 
いったいもの謎の男は何者なのか?・・・
 
粗野で、訳の分からない男・ヘッシャー、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じるその男は常識では測れない男です。 世を捨てているのか、それとも何かでかいことをやろうとしているのか、しかしショックから立ち直れない父と息子、そして見ているだけで何もできない祖母、さらには孤独な女ニコール、そんな鬱屈した彼らがヘッシャーから何か活力を貰っていく作品です。
決して感動的でもないのですが、ジョセフの違った面が見れるという映画ですね。 野人のような風貌は、いつも見れる彼の姿ではありません。 しかしヘッシャーは祖母のマデリン(パイパー・ローリー)だけには優しいんですね。 彼女の葬儀の時に見せる行動が、この親子の目を覚まさせるのですが、そこまでは本当に訳の分からない男です。
監督のスペンサー・サッサーは長編作品は初めてですが、もうちょっと別の作品を撮ったらどうなるのか?気になるところです。


イメージ 1
謎の男・ヘッシャー

イメージ 2
TJを助けたことから、彼らが気になるようになったついてない女ニコール

イメージ 3
ヘッシャーはTJの家に居着いてしまう

イメージ 4
ヘッシャーは何がしたいのか?

イメージ 5
ヘッシャーに振り回される二人だが

イメージ 6