緑のジャンパー、いかにも着た切りの秋葉系ヲタク青年＝電車男（山田孝之）は、秋葉原で買い込んで帰る電車に座っていた。 間一髪乗ってきた美しい女性（中谷美紀）、暫し見とれる電車男だったが、そこに一人の酔っ払い（大杉漣）が、しゃべっている二人連れの女性に絡み、先ほどの女性にも絡み始める。
始めに絡まれた二人のおばさんと、美しい女性にもお礼を言われ、住所も聞かれた。 「今度お礼をさせてください」 そう言われた電車男だったが、彼女の連絡先を聞き忘れた。
彼女いない歴＝年齢の彼は、2ちゃんねるの独身男性板（通称毒男板）にこの話を書き始めると、りか（国仲涼子）＝看護師、ひろふみ（瑛太）＝ひきこもり、ひさし（佐々木蔵之介）＝サラリーマン、みちこ（木村多江）＝主婦、おたくのＡよしが（岡田義徳），Ｂたむら（三宅弘城），Ｃむとう（坂本真）が食いついてきた。 どこにでもある話、皆は初めはそんなに期待をしていないのがありありだった。
電車男はパソコンには異様に詳しい、しかし合コンには自信が無くいかない。 電車に乗っているとまたあの女性に会わないかなと期待してしまうが、そう簡単には行かない。
しかしあの女性から宅配便が来た。 早速掲示板に書き込む電車、エルメスのコーヒーカップが送られてきた。 お礼の電話をしろと一斉の書き込み、すぐに掛けろ！あせる住人達、そしてりかがぽつんと言う、ここで電話を掛けると君のこれからが変わる、そしてひさしが言う、俺たちが付いている。
勇気を貰った電車男は決死の覚悟で電話をかけたが留守電だった。 その直後！電話が来た！！果たして彼の恋は上手くいくのか？…
もうだいぶ前に取引先の方から、この話は面白いと原作を紹介されてそれっきりにしていました。
大ヒットした小説、映画、ドラマ、すべて見ていなかったので、やはり映画からかなと思い視聴しました。 面白かったですね。 2005年なので、もう8年前なので、携帯その他がちょっと古臭いですし、2チャンネル自体がもう今や昔ですね。
でも、基本コンセプトは今でも変わらないですね。 今ならもっと大きな広がりがあることでしょうが、当時はこの限られた空間がいいバランスなんでしょう。
2チャンネルの住人達、顔も職業も知らない、またみんな境遇が違い、だれしも何か抱えている。 一番しょうもないと思った電車君が、ほんの小さなきっかけから手にする大きなもの、それを自分たちに置き換え彼ら自身も自分を変えようとしていく姿は何か清々しかったですね。
まあこんな天使のようなエルメスさんは絶対にいないと思いますけど（＾＾） でも唯一あるとしたら、自分と全く違う人間に興味を持てるかどうかですね。
エルメスさんはそこに興味を持ったからこそ電車君にふり向いたんでしょう。 もっと早く観ればよかった作品でした。
奇跡の出会いが起こる
