anttiorbの映画、映像の世界

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クライマーズ・ハイ

2008年作品、原田眞人監督、堤真一堺雅人尾野真千子出演。

1985年初夏、販売部の安西耿一郎(高嶋政宏)と、悠木和雅(堤真一)は河原で切り立った山を見つめながら話していた。 以前そこに安西は登ったことがあったが、そこで友を失っていた。
悠木は息子の淳を空港に送っていった。 淳は妻と一緒に海外に住んでいる。 淳はもう父とは会えないと思っているようだった。
彼は北関東新聞で働いている。 群馬県の地方紙だ。 安西はまた登ると言っていた。 安西は忙しそうだった。 何かいろいろ抱えて仕事をしている感じだった。
その日ある店を訪ねて女性に必死にお願いをしていた。 女性は困惑をしていた。日付は1985年8月12日、その日ある重大事件が起こった。
群馬県御巣鷹山で死者520人という世界最大の航空機事故が起こったのだ。 一本の電話が入った。 県警キャップの佐山(堺雅人)のところにジャンボが消えたという一報だった。 新聞社は火がついたような騒ぎとなった。 しかし墜落という確証はこの時点ではまだないが、社長の白河(山崎努)のところに悠木が呼ばれる。
彼はこの事件に対し全権デスクを依頼されたのだった。 いったい航空機はどこに消えたのか、群馬県と長野県のあたりということだった。 もし山に落ちたのだったら、山登りの部隊に行ってもらおうと悠木は考えていた。
安西を頼りにしていたが、安西は疲れ切っていた。 なかなか情報がつかめない中、県警に対策本部が置かれることになったと、佐山からの連絡で分かった。 地方新聞が地方紙ならではの紙面をいかに作るか、世界最大の飛行機事故を巡る新聞社の内と外の戦いが始まるのだった …

520人もの犠牲者を出した大事故でした。 この1985年というのははっきり覚えていますね。 私は学生でバイトをしていたんですが、阪神タイガースが21年ぶりに優勝をした年でしたから。
悲しいことに当時の球団社長の中埜肇氏が搭乗されており犠牲となりました。 この悲しい知らせからしばらく阪神は勝てなくなったこと、しかしそれを乗り越えて一丸となり優勝したこと。 今でもはっきりと思いだされます。
さてこの作品では時系列で、事故を追っていくんですが、どちらかというと、地方紙の記者たちがいかに地元で起こった歴史的大事故に取り組んでいくか、大新聞と張り合っていくかと、また新聞社内のシビアーな紙面取り、他部署との確執など結構ドロドロしたところが描かれています。
決死の登山で、取材をしてきた記事を落とされたり、やっとつかんだスクープを見送ったり、もどかしい場面も多く、悠木の立場からしたら何が全権かと思うほどでした。
尾野真知子がブレイク前でしたが、いい演技でしたね。 元気のいい地域報道員として頑張っていました。 これを見ると今の活躍もうなづけますね。
豪華な役者人を起用した作品ですが、ちょっとドロドロ感が強く、感動作品とは違う物語でした。

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全権を任された悠木

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だんだん全貌が解ってくる事故、社内も緊迫してくる

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必死に原稿を叫ぶ佐山

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記事を落とされ激昂する佐山

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悠木と佐山、二人は立場を超えぶつかり合う

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