父の”ドン”を継いだドン・マイケル・コルレオーネ（アル・パチーノ）は、根拠地をニューヨークから西部のネバダ州タホー湖畔に移していた。 近くに収入源のラスベガスが控えていたからだ。 父のビトーは一体どんな生涯を送って来たのか…
ビトーはシシリー島で生まれた。 ビトーが9才のとき、父と兄が土地のマフィアの親分チッチオに殺された。 残されたビトーの命は何とか守ろうと母は、チッチオに懇願する。 しかしこの子供が大きくなると必ず復讐に来ると言い殺されかけたその時、母は身を挺して刃をチッチオに突き付けた。
その間隙を縫ってビトーは逃げ、母は撃たれ亡くなってしまった。 そしてビトーは移民に紛れ、単身ニューヨークへ渡った。 1901年のことだった。 しかしニューヨークに着いたビトーは天然痘の疑いで3ヵ月間病院に入れられた。・・・
1958年。 タホー湖畔にある教会ではマイケルの一人息子アントニーの聖さん式が行われていた。 そこに一族が久しぶりに集まっていたのだが、マイケルの元にはやはり客が絶えなかった。
その中で、父の代から使えているフランク(マイケル・V・ガッツォ)はイライラしていた。 ロサト兄弟との抗争にけりをつけたいフランクだったが、マイケルはそれを許さなかった。 さらに事を収めると言うのだった。
納得できないフランクだった。 マイケルはロサト兄弟のバックにいるマイアミの大ボス、ハイマン・ロス（リー・ストラスバーグ）と今事を構えるのを良しとしていないのだ。しかし久しぶりの一族の顔を見たマイケルの心は多少和んでいた。 マイケル、妻ケイ（ダイアン・キートン）とアントニー、ママ・コルレオーネ（モーガナ・キング）、マイケルの兄フレドー（ジョン・カザール）、その妻、妹のコニー（タリア・シャイア）とその恋人（トロイ・ドナヒュー）、相談役トム・ヘーゲン（ロバート・デュヴァル）お馴染みの顔がそろったその夜、マイケルとケイの寝室が何者かに銃撃された。
犯人はすぐに死体で発見された。 新たな抗争が始まる予感がした…
一大帝国を築き、息子マイケルの代を譲った初代ドンの若いころの姿と、今を苦悩しながら乗り切っていくマイケルの姿が交互に描かれている作品です。
若き日のビトーにロバート・デ・ニーロが起用され、1作目のマーロンブランドの嗄れ声を頑張って似せていますね。 間一髪母のおかげで助かった少年ビトー、はじめは弱々しい病弱な少年でしたが、徐々に持って生まれた才覚を発揮していくところがいいですね。
対照的に2代目の苦悩を抱えながら、それでも亡き父の教えを守り、自分の味方に彼なりに愛情を注ぐマイケルの姿もまたある意味かっこいいですね。
「時代が違う・・」 そうつぶやくマイケルですが、裁判という危機も彼なりの発想で乗り切っていき、その後の処置はまた非情でした。
ここまでは 「新・午前10時の映画祭」 でしたが、パート3は今回やらないみたいなので、それはＤＶＤ鑑賞しようと思います。 さすがに202分は長いです、一度休憩のテロップが入るのですが、実際の休憩はありませんでした。
でも、やっぱり一大抒情詩ですね。(10時）
2代目のドンとなったマイケル
兄とは今一つの信頼感
寝室に銃撃を受けるマイケル夫妻
ファミリーを取り仕切るマイケル
