「ガラダマ」
群馬県の山奥、弓ケ沢一帯は、落雷や隕石のメッカであった。 土地の人々は隕石のことをガラダマと呼んで恐れていた。
ある日、村の少年、マモル(南谷智晴)は薪拾いの帰り弓ケ沢で隕石を発見し、学校の先生に渡した。それは単なる隕石や隕鉄ではなかった。
その時、巨大な隕石が弓ケ沢ダムに落下し大騒動になる。 その隕石も又チルソナイトであった。間もなく、隕石から奇怪な獣、多角獣の怪物が出現しダムを破壊した。
一方、マモルの拾って来たガラダマから怪電波が発信され、怪 物を東京へと誘導しはじめた。 怪物は宇宙人が地球征服のために作ったロボットだったのである…
「ガラモンの逆襲」
天体物理学研究所の大金庫に保管されていた、ガラモンを誘導する電子頭脳が盗まれた。 というよりも、目撃した守衛(佐田豊)によると、電子頭脳が自力で金庫を破り、逃げ去ったというのだ。 だが、由利子(桜井浩子)から連絡を受けた淳は、電子頭脳が自力で動く能力を持っていることに不審を抱いた。 いずれにせよ、電子頭脳を失ったことは地球にとつて一大事だった。
電子頭脳が活動をはじめ、ガラモンを呼び寄せたら地球は全滅してしまう。 淳たちは、さっそく電波監視所へ急行し、電子頭脳が発する電波をもとに、所在を確めようと考えた。 だが、四時間を経過しても、怪電波をキャッチ出来なかった。
やがて電波をキャッチした時は、すでに電子頭脳の誘導でガラダマの編隊が地球に向って飛来して いることが判明。
ガラダマが地球に落下するまでに、後三十分ほどしかなく、その危険を脱するには三十分以内に電子頭脳も探し出さねばならなかった。 電波の発信元から、電子頭脳が上信越方面へ、車かなにかで向っていることを知った淳たちは、急いで現場へ向った。 しかしその頃、ガラダマは、すでに東京へ落下し、ガラダマの中から多角獣ロボット、ガラモンが姿を見せていた。
東京はガラモンの逆襲に、崩壊寸前の危機にひんした。 電子頭脳を運んでいたらしいトラックに追いついた淳は、運転手(沼田曜一)からベースのケースを持った男(義那道夫)を乗せたことを聞き出す。 ケースの中に電子頭脳がかくされていたことをさとった淳たちは、その男を追いつめたものの、彼が電子頭脳をエスパライザーで操り、攻撃して来るの で近づけない。男の正体は、金属性のコスチュームをつけたセミに似た顔の宇宙人で、近くの湖底には円盤を待機させていたのだ…
あけましておめでとうございます。
2017年のお正月を迎えて、いつも何を記事にしようか迷うんですが、お正月は、独自の好きなものを書くことにしています。
本当は昨年のお正月に書くべきだったかもしれませんが、1年遅れで、円谷作品を。ならば第1作は 「ウルトラQ」 ですね。 まず前半は、ガラモン2話を。
登場怪獣は2作ともガラモン、そして2話目にはセミ人間が登場しますね。 当時はこのセミ人間の造形が好きでしたね。 しかし子供ながら何かに似ていると思っていましたが、その後バルタン星人に改造されたのは有名な話ですね。
そして作品中では “遊星人” という表現で進行していきますが、宇宙人というのは正体を現した最後に言われるんですね。
またこのセミ人間の最後がなんとも悲劇的なんですね。 作戦失敗を責任を取らされ、処刑されるシーンは何か残酷さを描いていました。 宇宙人=悪いやつ、という図式そのままですね。
ウルトラQのガラモンは、ユーモラスな動きの中で、何か不気味さを感じましたね。 そして頭脳からの電波を遮断されてしまうと、死んでしまう。 口から液体や泡を吹いて絶命するところがものすごくあっけない。
しかしこういう初期の作品を見ていると、征服しようとしてくる宇宙人もだんだん手口が混んでくる、そんな印象を受けますが。
まずは午前の部を。