マジックは3つのパートで成り立っている。 「プレッジ(確認)」 何でもないものを見せる。 カード、人、鳥など。 そして観客に確認させる。
次は 「ターン(展開)」 何でもないもので驚くことをして見せる。 タネを探しても観客はわからない。 知らないし、観たくない、騙されたいのだ。
二人は、お互いを尊敬するライバル同士。 彼らは情熱のすべてを注いで、イリュージョンの腕を競い合っていた。
アンジャーはある男を追っていた。 彼は人体消失のマジックにどうしてもこの男のある発明が必要だった。 天才科学者ニコラ・テスラ(デイヴィッド・ボウイ)の開発した電気技術である。
しかしテスラはなかなかアンジャーと会おうとはしなかった。 何度も通うため、ホテルを無期限で借りていた。 二人の因縁とは、昔アンジャーの愛妻であり助手のジュリア(パイパー・ペラーボ)が、脱出マジックの失敗で死亡してしまったのだった。
その時にサクラとして、トリック中にほどけるはずだった縄を結んだのはボーデンだった。 ボーデンはその前に縄の結び方に文句をつけていた。 プライドの高いボーデンは何かとアンジャーに、またカッターにも反発していた。 そして事故が起こったのだった。
それからアンジャーとボーデンは別れて競い合うことになるのだが、ボーデンに差をつけるためにアンジャーはどうしてもテスラの技術が必要と思い通い続けるのだった…
ノーラン組と言える、ベール、ケイン等が出てくるマジックをベースの人間ドラマですね。 時間軸がいろいろ行ったり来たりするのでちょっと難解なつくりとなっています。 また死をもマジックにして、いるところからさらに複雑な展開ですね。
時代背景が19世紀末なので、瞬間移動にニコラ・テスラを登場させるところが面白い設定ですね。 エジソンに虐げられ、日の目を観なかったテスラがこの作品ではカギとなる仕掛け? をアンジャーにささげるところから、これはマジックなのか? それとも…という興味を抱かせます。
人体消失、瞬間移動は今でもいろいろなところでマジシャンの大きな見せ場ですが、この時代からそれなりに行われているんですね。 ラストの二転三転するところまでがちょっと長いですが、果たして勝ったのはどちらなのかが受け取り用によって違うような作品でした。
アンジャーの助手のオリヴィア
紐の結び方が…
一方のボーデンも
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