anttiorbの映画、映像の世界

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トイレット

2010年作品、荻上直子監督、アレックス・ハウス、デイヴィッド・レンドル、タチアナ・マスラニー、もたいまさこ出演。

母が死んだ、墓の前で佇む3人の子供たち、真ん中の長男は号泣している。 病室の母の最期の望みは、猫のセンセーの匂いを嗅ぎたいということだった。
母は最後に言った言葉は、 「レイ、あなただけが頼りなの」 だった。 引きこもりのピアニストの兄モーリー(デイヴィッド・レンドル)、ちょっと勝気な大学生の妹リサ(タチアナ・マズラニー)、猫のセンセーそしてもう一人いた。
レイはマイペースな次男で、とある企業の実験室に勤務している。 仕事柄ほとんど会話がないが、職場に電話がかかってきた。 リサからで、すぐに来てほしいということだった。
リサが大学の寮に行ってしまうということで、モーリーが残されてしまうということらしい。 しかしこの家には、もう一人、母親が亡くなる直前に日本から呼び寄せた3兄弟の祖母・英語が全く話せないばーちゃん(もたいまさこ)がいるのだった。
レイは一人暮らしなのだが、2人には付き合っていられずアパートに帰ってしまう。 しかしアパートで火事があり、結局母の家にしばらく住むことになった。
レイの唯一の趣味は、ロボット型プラモデルでのひとり遊び。 しかし4人の共同生活は彼にとって不自由極まりないものだった。 そしてばーちゃんがまた謎だった。
ほとんど食事に手を付けず、トイレから出てくると毎回決まってため息をつく。 不思議な4人の共同生活が始まった…

かもめ食堂」 「めがね」 の荻上監督の独特なタッチの作品ですね。 邦画ですが、日本語は一切ありません。
3人の孫たちのキャストも、あまりなじみのある役者さんではありませんが、かえってその方が良かったと思える物語でした。
謎のばーちゃんに監督作品にはレギュラーのもたいまさこ、彼女はいるだけで不思議な雰囲気を出す女優さんですね。 もたいワールドと言ってもいい境地でした。
で もふんわかした中にもこの作品はしっかりと、人間とのつながりを描いていました。 レイがばーちゃんに不信感を持っている話が最後にちゃんとオチが付き、そしてほんのり感動できる作品でした。 ちょっと掘り出し物の映画でしたね。 

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リサとモーリー、この二人はなんとなく通じている
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ばーちゃんと謎の女
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だんだんと・・・
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そして・・・


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