anttiorbの映画、映像の世界

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模倣犯

2002年作品、森田芳光監督、中居正広主演。

東京の下町で豆腐屋を営む有馬義男(山崎勉)は、伏せがちの娘・真智子(中村久美)と孫娘の古川鞠子(伊藤美咲)と暮らしていた。 しかし今日が孫娘との最後になるとは思いもしなかった。
その日鞠子は帰ってこなかったのだった。 タクシーが事故を起こしそこで降ろされてから行方不明となったのだ。 いつもと違い帰りが遅い鞠子の身を案じ、真智子の取り乱しようは凄かった。
10カ月後、近くの公園で彼女のバッグと切断された女性の右腕が見つかった。 見つけたのは塚田真一(田口淳之介)。 教師一家惨殺事件の生き残りで、家族を殺された事件のきっかけを作ってしまったのは自分ではないのかと苦悩する少年だった。
誰もが鞠子の腕だと思った。 真智子はショックで入院してしまった。 別居中の夫・茂(小木茂光)は面会に来たが、金を置いてそそくさと帰ってしまう。
ルポライターの前畑滋子(木村佳乃)は事件の第1発見者である塚田真一を取材することになった。 
ところが、犯人を名乗る男からメディアに電話があり、腕は別人というのだった。 これは警察に対する挑戦となった。 そしてさまざまな画像が送られてくるのだった。犯人の手にかかった、または監禁している女性の画像だった。 そして電話は有馬のところにもかかってきた。 犯人と名乗る男は有馬に証拠を見つけさせ、そして有馬はもう孫娘が生きていないことを悟るのだった。
有馬は娘の真智子には、鞠子は海外にいると言う手紙を見せ安心させるのだった。しかしそれは悲しいことだった。 そして犯人はテレビを利用して自らの犯行をほのめかしていくのだった・・
 
森田監督が、宮部みゆきのベストセラー小説の映画化に挑戦した話題作ですね。 この原作は当時とても興味深く読んだので、映画化も結構期待しましたね。 ただ中居君の主演というところに一抹の不安が(^^) 案の定理知的な犯人には彼は似合わなかったですね。
また随所にテレビを使った作品ということで、タレントをそのまま出して、変な演出をしているところは失敗だったのでは? せっかくの原作が台無しです。
森田監督の挑戦作という受け止め方もありますが、これはいただけない感じでした。またラストも原作と大きく異なり、ホラーっぽい演出も、宮部みゆきはよく納得したなあと思うほどでした。
この作品は一つのオリジナルとして観るべき作品ですね。


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孫娘が行方不明となった有馬と母親

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栗橋、時間とどう関係が


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高井は栗橋に連れまわされ


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高井は店を営んでいたが


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ピースという男


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