anttiorbの映画、映像の世界

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オカルト

2008年作品、白石晃士監督、宇野祥平主演。

プライベートビデオを撮っている女の子たち、ここは妙ヶ崎のつり橋、ここで無差別殺人事件が起こった。 2005年のことだった。
白石はこの事件の記録を残すために取材を始めた。 亡くなった女性の母が、娘が妙ヶ崎のいく夢を見たので、行ったときに遭遇したという証言があった。
また婚約中のカップルの女性の方が殺された。 男性がトイレに行ったときに起こったと言う。 そして被害に遭った中で、唯一傷を負った人の中で生き残った男が、江野(宇野祥平)だった。
江野もやはりどこからか声が聞こえ 「ミョウガサキエイケ」 と言われたと言う。
そんな時にテレビの旅番組で、妙ヶ崎が映って不思議な感じがしていったときに起こったと言う。 奇跡が起こるんではないかと感じたらしい。
唯一当時の撮影のビデオに江野は映っていた。 江野はその時の傷を見せてくれた。 それは何とも奇妙な絵のような形であった。
ビデオで撮っていた女性は、何か撮らなくてはという気持ちで撮っていたと言う。 
娘を亡くした母は最近娘が夢に出てくると言う。 彼女は 「あひらわま」 と言っている。 
彼女を亡くした男性は、死んだはずの彼女を最近写真に撮っている。 それは幽霊ではなく、実体として。
犯人は松木賢(野村たかし)という男だった。 岬から飛び降りたのだが、死体は上がっていない。 松木賢の友達の近藤(近藤公園)に話を聞くが、実は松木の体に変な傷があったことの話になった途端、彼は鼻血を出し、インタビューは中止になってしまった。
一連の取材が終わり、この中でこの事件の後、 「奇跡」 がたびたび起こると言う男・江野に対してもっと話を聞くことになった。
江野は定職を持たず、派遣の仕事を探していて、ネットカフェで夜は過ごしていた。奇跡とは不思議なものをよく観たり、現象が起こると言うことだった。 白石は江野に密着取材をしてみるが、いつ起こるかわからないので、ハンディカメラを江野に持たせて、不思議な映像を撮るたびに、金を払うことにする。
しかし江野はだんだん本性が出てくる、そして江野は今まで言わなかったことを白井氏だけには話し始めるのだった…

白石監督の渾身の作品ですね。「ノロイhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/329945.html では同じ手法で、小林という取材者を設定していましたが、この作品はスタッフすべて白石組という非常に親しみのあるキャストになっています。
白石作品に欠かせない宇野祥平、そしてAD役に栗林忍、この二人が出ると何か起こるという感じがしますね。
フェイクドキュメンタリーを撮らしたら定評のある監督ですが、無差別殺人、テロ、UFO、心霊、様々な要素をちりばめた問題作ですね。 
ラストシーンのオチがまたいいですね。「あっちの世界」 という江野のあこがれの世界が垣間見えますが、何とも異様で空しい世界です。
まあ個性が強く、万人受けする作品ではないですが、コアなファンにはたまらない作品ですね。


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この吊り橋で起こった殺人事件

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その被害者に取材をする白石達

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謎の文様


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専門家に話しを聞く

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そして起こる怪現象

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そして惨劇

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