2009年作品、ジェームズ・アイヴォリー監督、アンソニー・ホプキンス、ローラ・リニー、真田広之、オマー・メトワリー、シャルロット・ゲンズブール出演。
作家ユルス・グントが亡くなった。 自殺と言われている。 アメリカの青年オマー（オマー・メトワリー）は国語教師で、ユルス・グントの自伝を書こうと、遺族に許可を求めていた。
しかし遺族は拒否をしていた。 諦めかけていた彼に、恋人のデュルドリ（アレクサンドラ・マリア・ララ）はまだ可能性があるといって、二人でウルグアイまで行って説得くしようと言い出す。 どうやら情熱は彼女の方があるみたいだ。
しかしこの件はひとりで行きたいと言うオマー。 彼女は渋々一人分のチケットをキャンセルする。
ウルグアイのグントの家には妻キャロライン（ローラ・リニー）、愛人のアーデン（シャルロット・ゲンズブール）と小さな娘、兄のアダム（アンソニー・ホプキンス）が住んでいる。 そしてピート（真田広之）という日本人もアダムのパートナーとして同居している。
彼がウルグアイにつき、家の近くに行くバスに乗り込むと、近くの席の女の子が話しかけてきた。 彼女は英語とスペイン語を話せるという。 彼女はグントの娘だった。彼女は愛人のアーデンの娘だ。 アーデンは微笑んで迎えてくれたが、怪訝そうな表情なのは妻のキャロラインだった。 反対しているのは妻と愛人で、兄のアダムは賛成しているのだ。
デュルドリの言うとおり全員が反対というわけではなかった。 オマーはひとりひとりと話してなんとか許可を得ようとするのだ。 誠実そうなオマーにアーデンと娘は好意を持った。
またアダムはある条件を出す。 それはほかの遺族には内緒であった宝石を国外に持って行って、金に変えて欲しいというのだった。 しかし生活に困っていないアダムがなんで大金が欲しいのか？ それはピートのためだった。 そんな各人の思惑の中、オマーは必死に皆の了解を得ようとするのだったが、ある日彼は蜂に刺されて意識不明に陥ってしまうのだった・・・
死んだグントの愛人役なんですが何故か透明感のある女性役で、シャルロット・ゲンズブールが出ていてやはり彼女は年をとっても可憐な感じがしますね。 確かに年相応の雰囲気ですが、妻のキャロライン役のローラ・ニーが嫌われ役なので、感情移入してしまいますね。
意外とすっきり皆が将来に決着をつけますが、生涯ただの１作の作家の自伝を作るという執念は一体どこから来るのかは謎でしたが、各々の個人が人生の落ち着くところをどう見つけていくのかは、遺族だけでなく、オマーやデュルドリまで巻き込んでいくところは結構興味を引く作品でした。（Ｇ）
やっと着いたウルグアイ、長い旅立ったオマー
始めから謎の関係のアダムとピート
家族会議、1対2で反対派有利
だんだん惹かれあう二人
そしてとうとう・・・
今までの自分と決別するキャロラインだが結局・・
