anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

はじまりのうた

2013年作品、ジョン・カーニー監督、キーラ・ナイトレイマーク・ラファロ出演。

ニューヨークのライブハウス、ティーヴ(ジェームズ・コーデン)のステージだったが、彼は今日ここにきているグレタ(キーラ・ナイトレイ)に無理やり即興で歌わせた。しかし会場の雰囲気に合わず、盛り上がっていない。 しかしたった一人、立ち上がって満面の笑みで拍手をしている男がいた。
その男・ダン(マーク・ラファロ)は音楽レーベルの創始者だった。 しかし彼の生活は荒れていた。 そして彼のプロデュースのアーティストはここ数年ヒットが出ていない。 サウル(ヤシーン・ベイ)は共同経営者だったが、今は実質の社長だった。 ダンをリスペクトしているが、そろそろ我慢の限界だった。
この日は別居している娘・バイオレット(ヘイリー・スタインフェルドを連れてきていたが、とうとう二人は言い合いとなり決裂してしまう。 その足で、妻と娘の家に行くが、妻のミリアム(キャスリン・キーナー)からは疎んじられてしまっている。 
その日彼は、自暴自棄となり、飲んだくれてあるライブハウスに入った。そこでグレタの歌を聞いたのだった。 ギター1本の弾き語りだったが、彼は自然に、ピアノ、ドラムス、バイオリン、チェロのフレーズが聞こえてきた。 そして彼女に大きな可能性を見つけるのだった。
すぐさま彼女に、曲を出さないかと聞くが、彼女は乗り気ではなかった。 必死に自分は音楽プロデューサーというが、ただの飲んだくれのオヤジにしか見えなかったので、彼女は信じようともしなかった。 しかし食い下がるダンに、もしその気があるなら電話をするといってその日は別れるのだった。
彼女はここニューヨークを離れようとしていた。 彼女は恋人のデイブ(アダム・レヴィーン)と一緒にここにきて新しい生活を始めるはずだった。 デイブは映画音楽が認められ、メジャーデビューするため、恋人であり、音楽仲間だった彼女を連れてここにやって来たのだった。
彼女は裏方に徹して自分はただの手伝いに来たと周囲にも言っていた。 順調に音作りは進んでいたが、3か月のロスへの遠征が終わり帰ってきた彼の音を聞いた瞬間、グレタは彼の浮気に気がついたのだった。
そして彼女は家を出て、大学の時の仲間だったスティーヴのところに転がり込んだのだった。 そしてその日の彼のライブについてきたときの歌をダンが聞いたのだった。
彼女はダンとやっていくことを決心していくのだった…

嫌なことがあった時、悲しい時、辛い時、私も音楽を聴いて、助けてもらったことが何度もあります。
だから大学の時の就職活動も、なにか音楽に携わりたいと思って、そういう業界をいっぱい受けました。 今でこそ縁もゆかりもない仕事をしていますが、こういう作品を観ると、音楽つくり、アーティストを育ててみたいなあなんて思っちゃいますね。
この作品は、音楽の楽しさ、素晴らしさ、そして音作りの楽しさ、そしてどこでも音楽は作れるという自由さが溢れていました。
キーラ・ナイトレイの歌声も自然でよかったですし、たった一人になってしまったダンのもとに集まってくる名もないミュージシャンたちが清々しいんですよね。 みんなに共通しているのは、音楽に飢えているんですね。 だからグレタの自然な綺麗さのある歌に集ってくるんですね。
マーク・ラファロはハルク、刑事といろんな役をやりますが、音楽プロデューサーは初めてですね。 彼の歌声は聞けませんが、始めの顔がだんだん生き返ってくるところが何ともいいんですよ。
またこの中でのゲリラ録音がまた気持ちいいですね。
ティーヴ役のジェームズ・コーデンは 「ワン・チャンス」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11305234.html で素晴らしい歌声を披露しましたが、今回は縁の下の力持ちでした。彼の存在もgoodでした。
気持ちのいい作品ですし、サントラが欲しくなる作品ですね、これも。

イメージ 1
グレタとデイブ

イメージ 2
しかしデイブのもとを去り、スティーブのところへ居候

イメージ 3
彼女の自然な曲、歌

イメージ 4
ダンと仲間たちとゲリラ録音

イメージ 5
ダンの娘・バイオレットと3人で

イメージ 6