anttiorbの映画、映像の世界

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それでも、愛してる

2011年作品、ジョディ・フォスター監督・出演、メル・ギブソン主演。

ウォルター・ブラック(メル・ギブソン)は病気になってしまった。 ある日突然うつ病になってしまったのだ。 何もやる気も起こらない。
妻のメレディス(ジョディ・フォスター)はエンジニアの仕事に没頭している。 長男の高校生のポーター(アントン・イェルチン)は 「父親みたいにはなりたくない」 と父親との共通点をメモして、そうならない様に貼り出している。
7歳のヘンリー(ライリー・トーマス・スチュアート)は小学校で孤立し、いじめられている。 父の病気からこの家族みんなが病んでしまっているのだ。
ウォルターは父親から継いだ玩具会社を経営し、プール付きの瀟洒な郊外住宅に住んでいて何不自由ない生活だった。 彼はとうとう家から出ていくことを決心する。途中車で余計なものを捨てようとしたとき、ゴミ箱にビーバーのぬいぐるみがあり持ってきた。 
ホテルで彼は首を吊ろうとしたが、ネクタイをかけたレールが取れてしまった。 それではと飛び降りようとした時、左手に持っていたビーバーが 「待て」 と叫んだ。
いやそのように聞こえたのかもしれない。 彼は後ろにひっくり返り、上からテレビが落ちてきて気を失ってしまった。
次の日、ビーバーの声はウォルターが出しているのだが 「お前の人生を救うためにやって来た」 とビーバーは自信満々に語るのだった。 ウォルターがそのビーバーを左手にはめると、うつの症状がきれいさっぱり消え去る。 自分が今まで言えなかったことがスラスラ出てくる。
そしてメレディスがヘンリーを迎えに行くと、既にウォルターが家に連れ帰ったあとだった。 帰ると嬉しそうなヘンリーと、左手にビーバーのぬいぐるみをはめたウォルターがいた。
饒舌な彼は、ビーバーが代わりに話しているという。 ちょっと気味が悪い感じがしたメレディスだが、別人のような夫に驚きもしていた。 ウォルターは立ち直るきっかけを掴んだのだろうか?・・・

「テッド」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8355424.html はそのもののぬいぐるみが命を宿すのですが、この作品はちょっと変わっています。
最後まで見ても果たして? という感じのストーリーです。
久しぶりのジョディ・フォスター監督作品ですが、出演に製作に監督にと、彼女の活躍は止まりませんね。
この映画では重度のうつをやんでしまった人がリアルに描かれていました。 私も妻がだいぶ前に結構重いうつになって困ったことがりましたから、ちょっと笑えない作品でしたね。
冒頭でほかの家族もやられていくというのは、メンタルクリニックの先生にも言われたことを思い出しました。 今は薬をその患者に合うのを調べながら直していく治療法が主流ですが、こんなにたくさん飲むのかと呆れたもんでした。
まあ妻は1年がかりでだいぶ良くなりましたが、家族の気持ちはよくわかりますね。現代は心を病む人は多いようですが、周りがうまく兆候に気付けるかどうかがポイントで、気がつくのが遅くれるのが普通ですよね。 
心の痛い作品でしたね。(G)

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鬱病になってしまったウォルターだったが


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手にビーバーを持って帰ってきた

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彼はすっかり饒舌に、明るくなった

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しかし何か変な感じがだんだんしてくる

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そして“ビーバー”が暴走を始める


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