anttiorbの映画、映像の世界

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ゼロ・ダーク・サーティ


アメリカにとって忘れられない日、2001年9月11日、テロ組織アルカイダの指導者、ビンラディンが首謀者と言われている全米同時多発テロの日。 たくさんの悲鳴、叫び、3000人以上が亡くなった日。 その日からアメリカはテロの首謀者を必死に探すことが重大な使命となった。
マヤ(ジェシカ・チャステイン)はある捕えられた男・アマール(レダ・カテブ)の尋問に立ち会った。 尋問するのはダニエル(ジェイソン・クラーク)。 CIA特有の拷問の仕方で、アマールを追い詰めていく。
マヤはCIAに入り、ここ中東のパキスタンに派遣されてきた。 アルカイダ組織の解明、テロの首謀者の確保が彼女のこれからの仕事になっていく。
しかしアマールはなかなか口を割らない。 組織の一人をとらえ、そこから情報を得ようとしているが、それは困難な作業だった。 そうこうしているうちに、中東で、イギリスでテロが起こっていく、自爆テロだ。
マヤは強い拷問だけでなく、実際にテロが起こったことを隠し、小さな情報によりテロが防がれたことにして、アマールに柔らかく尋問をしてみるが、思うような効果は上がらなかった。
しかし必死の探索、関係者から、巧みに自白に追い込むことから、アブ・アハマドという名前が浮かび上がってきた。 果たしてこの名前の主は実在するのか? またどういう役割を持っているのか? 
マヤはこの男の探索に乗り出すのだったが、同僚のジェシカ(ジェニファー・イーリー)とのディナー中に爆破事件に遭遇する。 果たして彼女は…

157分という大変長い作品です。いろいろな方のレビューを読むと、様々受け取り方が違いますが、私はそんなに長く感じることは無かったです。
実際に遭った事象をたどっていくことから、日時と事件が特定され、いかにアメリカ合衆国と、アルカイダが血みどろの戦いをしていたかが、時系列でわかることから、近年の歴史を思い出す感じさえしました
。もちろんこれはアメリカ側からの見方なので、アルカイダが徹底的な悪に描かれている様に見えます。 9.11で3000人の方が犠牲になっているので、仕方がないことですが、いざ中東との関係からすると、大義のないイラク戦争とか、イスラム側にも言い分があるようにも思えます。
この考え方は第3者的な日本人だからですが。
実際大量破壊兵器がなかったイラク戦争にも触れているところは監督のスタンスが現れていますね。 最後のシーンのマヤの涙の意味をどうとるかによって、この作品に込める監督の思いがわかるような気がします。
ハート・ロッカーhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6752394.html もある一人の人物に焦点が当たっていますが、こちらは国を挙げての作戦にかける一人の女性ということから、スケール感が出ており、誰しも知る世界的な事件に繋がっていくという作品としても大きな物に仕上がっていて、個人的にはとても興味ある作品となりました。

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友の死を乗り越えて

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いよいよ作戦決行が近い、佇むマヤ

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突入する部隊

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混乱の中

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すぐに現地に飛ぶ

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