anttiorbの映画、映像の世界

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パトリオット・デイ


2013年4月15日。 殺人課の刑事トミー(マーク・ウォールバーグ)は、朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。 かっとなりやすい彼は、第一線の仕事から外され、その際に膝を痛めて、絶えず不満をぶつけていたが、この仕事の後には復帰をすることになっている。 警視総監のエド・デイヴィス(ジョン・グッドマン)からの信頼は厚いのだった。
トミーは妻のキャロル・サンダース(ミシェル・モナハン)と二人の生活だった。 途中足が痛み始めて、キャロルに痛み止めと湿布の替えを持ってきてくれるよう連絡をしていた。
オリンピックの次に歴史の古いこのマラソン大会は、毎年祝日である 「パトリオット・デイ(愛国者の日)」 に開催され、117回目を迎えるこの日も50万人の観衆で賑わっていた。
そんななか、トミーの持ち場はゴール地点だった。 次々と走者がゴールし、最高潮の盛り上がりの最中、トミーの背後で突如大爆発が発生。 歓声は悲鳴に変わり、煙が立ち込める中に血を流した負傷者たちが折り重なって倒れていた。 トミーらボストン警察の面々は事態が飲み込めないまま救護活動を開始する。
爆発は2か所で起こり、死傷者が出てしまう。 すぐに救急車の手配をする中、家族、恋人、親子が引き離され、それぞれの救急車で病院に搬送されていく。
やがて到着したFBI捜査官リック(ケヴィン・ベーコン)が現場を慎重に観察するが、はじめはテロと断定するのを慎重な感じだったが、爆発物の破片からかれは 「これはテロだ」 と断定するのだった。
管轄はFBIへ移るが、犯人に対する怒りが沸々と湧き上がっていたトミーは、病院を回って負傷者たちの話を丁寧に聞いてまわるの。 9.11同時多発テロ以降の事件にアメリカは震撼、爆発時の映像はまたたく間に世界中に配信される。
やがて監視カメラに映る不審な “黒い帽子の男” と “白い帽子の男” が容疑者として浮上する…

今も世界中で起こっているテロ、自爆テロもありますが、今作は二人の兄弟が起こした悲惨な爆破テロでした。 もちろん事実です。
監督はピーター・バーグ、「バーニング・オーシャン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14888521.html も実際の石油施設の爆発事故を扱った作品でしたが、今作も2005年のボストンで起こった事件を映画化しています。
そして主人公トミーを演じるのも今回もマーク・ウォールバーグでした。 もうこの事件からは4年の歳月が流れていることから、私はあまりにも多いテロ事件で正直いつ、どこで? という感じになっています。
またテロの背景も、昔は “アルカイダ” でしたが今は “IS” が多くなってきている中、今作のチェチェンからの移民の兄弟は、そういった組織の後ろ盾がない、アメリカの謀略を叫んでいるところが、何か闇がかえって深い気がするんですよね。
物語は、一応の関連人物の紹介をして後、一気に事件勃発、そして救護活動、対策チーム発足、そして犯人割り出しとなって行きます。 いたるところにあるカメラの映像、膨大な動画を検索する中、大怪我をした被害者からの重要証言と、現場を熟知したトミーの考察から犯人が割り出されていきます。

この作品中何が一番悲しいか… それは8歳の子供が亡くなり、その遺体が長時間、現場に残され、一人の警察官がずっとその遺体の前に立っているシーンでした。 重要なテロの証拠という事で、リックが動かすなという指示をしたんですが、その後放置された感じになるんですね。 しかしそれにずっと付き添っていた警察官、不動の感じで立っている彼の姿が、どうしようもなく哀しいんですね。
中立的な日本人の私には、ただただ悲しいお話に感じますが、イスラムの考えもわからないこともありません。 だからと言ってまったく無関係な、それもマラソン会場で行ったこのとんでもない行為は絶対許せませんし、ボストンの人たちの強い姿にエールを送りたい作品でした。

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ゴール付近の警備に着くトミー

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キャロルも現場に

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しかし爆発が起き駆けつけたFBIのリック

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警視総監のエドとリックが記者会見

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いったん家に帰ったトミー、疲れと悲しみに

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現場を思い出しながら再現をする

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そして犯人を探索し始める

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