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英国王のスピーチ

2010年作品、トム・フーパー監督、コリン・ファース主演。

1925年、イギリスの絶頂期、世界の1/4を統治するジョージ5世(マイケル・ガンボン)は、大英帝国博覧会の閉会のスピーチを、次男のヨーク公コリン・ファース)に依頼した。
スピーチは当時は新発明のラジオを通じて国民に話しかけるのだが、心配そうに見つめるのは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)だったが、慎重な機械チェックをして、初体験の彼は言葉が出なくなってしまった。
彼は幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世の次男という華々しい生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。
何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。 口にビー玉を含む治療もしたが、それは古代ギリシャの治療法であり、エリザベスはそんな治療に不信感を持っていた。
ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)を訪ねた。 ライオネルは医師ではなかった。 役者志望の彼は、いろいろなオーディションを受けるがなかなか役者としては厳しかった。
しかし何か彼に感じたエリザベスは、初めは身分を隠していたが、夫の名前を明かし、彼に治療を依頼するのだった。 そしてヨーク公をライオネルのもとへ夫を連れていくことにした。
今まで何をやってもダメだったヨーク公は半ば諦めていた。 またライオネルはヨーク公に診察室では私たちは平等だと宣言、ヨーク公を愛称で呼び、ヘビースモーカーの彼を禁煙させる。
さらに、大音量の音楽が流れるヘッドホンをつけ、シェイクスピアを朗読するという奇妙な実験を行うが、ヨーク公はこの治療は自分には合わないと告げ、足早に立ち去ってしまう。
しかしヨーク公も彼に何かを感じ、治療に再び向かうのだった。 そして父であるジョージ5世の体調が悪化してきて、ほどなく亡くなってしまう。 そしてイギリス王家は大きな変化を迎えるのだった・・・

こんな歴史的な出来事があったとはなかなか日本人には分かりませんね。吃音は精神的な経験から来ることを見抜き、ただ厳しくするだけではダメで、彼の生い立ちを聞くことによってふたりに絆がだんだん強くなって行くところは、結構感動を誘いますね。
日本人は多少喋らなくても、かえって口数が少ないことのほうが、美徳ですが、欧米人は言葉によって人を喚起することが重要で、それが思うように行かないヨーク公の悩みをうまく描いています。
ラストのスピーチを2人3脚で成功させるところはちょっと涙が出ますね。 地味な内容ですが、アカデミー賞で4つの賞を取る作品というのは伊達ではなかったでした。

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大観衆の前で、スピーチを失敗するヨーク公

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エリザベスは夫のために

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この男に頼む

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妻の心配を感じ

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ふたりの二人三脚が始まる

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