家族に見送られている楡野卯月(松)。 父、母、兄、姉そろってのお見送り。 ちょっと気恥ずかしい卯月だった。
雪深い実家から、東京の武蔵野大学へこの春入学した卯月は、一人暮らしの始まりでもあった。
自分だけの空間。 あとから荷物が届いたが、あまりにも多い荷物だった。 引越し屋のお兄さんたちには少し処分しないと無理といわれ、泣く泣く引き取ってもらった。ようやく落ち着き、近所に挨拶に行き、いよいよ大学へ通い始めるのだったが、サークルの勧誘の中、入学式に出る卯月。
クラスで、各々自己紹介をする新入生だったが、北海道から来た卯月は厚手のセーターを着ているのを冷やかされた。 色々な質問を受けてその中で質問された、「どうしてこの大学に来たの?」 という質問にしどろもどろになる卯月だった。
なぜ?彼女にはちゃんとしたわけがあったのだった。 それは・・・
69分の短い尺の映画です。 松たか子ファミリーが総出演? の豪華? な映画ですが、岩井作品らしく淡い基調で、透明度の高い作品ですね。
松たか子が初々しい役で出ていますが、今は女優として大分幅が出てきたなぁと逆に思える作品ですね。
ちょっと自分の大学の入学のころを思い出させる何か懐かしい作品でした。
ロケ場所は成蹊大学ということで、吉祥寺から近いのですが、町並みは国立ではと思えるんですが? でも武蔵野なら成蹊大はそのものズバリの場所ですね。
そんな岩井監督のエッセンスが詰まっている作品でした。
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北から春に東京に、大学生活の始まり
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雨が降り出し
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