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仁義なき戦い 頂上作戦

1974年作品、深作欣二監督、菅原文太主演。

1963年(昭和38年)、東京オリンピックを翌年に控え高度経済成長の真っ只中にある市民社会は、秩序の破壊者である暴力団に非難の目を向け始めていた。 しかし広能昌三の山守組破門に端を発した広能組・打本会の連合と山守組との抗争は、神戸を拠点に覇を争う2大広域暴力団・明石組と神和会の代理戦争の様相を呈し、激化の一途を辿っていた。
明石組系の打本組(広島)と広能組(呉)、神和会系の山守組(広島)の双方は、はっきりと対立の様相を呈していた。 同年5月相次ぐ暴力事件への市民の批判と相まって、警察は暴力団撲滅運動に乗り出し“頂上作戦”を敷いた。
その頃、呉市では広能組が、山守組傘下の槙原組と対立していた。 広能(菅原文太)と打本(加藤武)は、広島の義西会・岡島友次(小池朝雄)に応援を依頼し、ひたすら中立を守る岡島を、明石組の岩井(梅宮辰夫)も説得する。
その折、広能組の若衆河西(八名伸夫)が、槙原組の的場に射殺される事件が起こった。 これが引き金となり、警察を巻き込んだ抗争がさらに激化して行くのだった…

題名からして、ここで最後の感じを抱かせますね。 とうとう今作では、警察組織が前面に出てくるんですね。
時は東京オリンピックの前の年、おそらくオリンピック特需で、日本の経済がイケイケになっている時でしょう。 ただ遠く離れた広島にどこまでその恩恵があったかはわかりませんが。
神戸の2大組織の影響で、合従連衡を繰り返す広島、呉の勢力図。 相容れない二つがくっついたり、親子が離れたり、ただ、広能と明石組の岩井の関係は健在です。
また袂を分かっていますが、広能と武田も心では切れていないんですね。 これが最終作品に繋がっていきます。
大体、抗争はある人物が殺されるところから火が付くんですが、今作では警察が今までの抗争に決着をつけるべく、大々的に乗り出してくるんで、大きな殺しはやりづらくなってきています。
そして警察はいよいよ伝家の宝刀を抜いてきます。 一網打尽、喧嘩両成敗というところですかね。 今作では広能もまた捕まってしまうんですね。 もちろん大したことはやっていないんですが、過去の殺人で20年食らっているんで、少々の罪でも懲役刑になってしまうんですね。
ここで完全に表舞台から彼がいなくなってしまいます。 もちろん作品中には登場しますが、ご意見番的にどんどんなっていきます。
これを見ると一応の決着はつくんですが、それでももう1作製作に乗り出すんですね。

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広能は相変わらず呉にいた

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広島では相変わらず小競り合いが

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中立を守る岡島

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しかし警察勢力がここに来て圧力を

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そして広能のところにも

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