anttiorbの映画、映像の世界

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Love Letter

1995年作品、岩井俊二監督、中山美穂主演。

今日は藤井樹の3回忌。 渡辺博子(中山美穂)は、山の遭難事故で死んでしまった藤井樹の恋人だった。 彼は山で遭難したのだった。 その仲間がみんな出席していた。
先に帰る博子の車に樹の母の安代(加賀まりこ)が一緒に乗ってきた。 樹の家に誘われ、お茶を飲んでいた博子は彼の部屋に入った。 卒業アルバムを見せてもらったが、実は樹は卒業直前に転校していたが、アルバムをその高校からもらっていたのだった。
そこで彼が昔住んでいた住所を見つけた。 こっそり腕にメモる博子だった。 
一方風邪をひいている女の子、彼女のもとに手紙が来た 「背景藤井樹さま、お元気ですか? 私は元気です。 渡辺博子」 実は彼女の名前も藤井樹(中山美穂)なのだった。
彼女は差出人の名前に心当たりがない。 神戸から来た手紙に不思議に思っているのだったが、試しに返事を書いてみた。 そしてそれは博子のところへ着く。
驚いたのは博子だった。 死んだはずの樹から返事が来た。 そして安代からは昔住んでいた場所はもう無く国道が通っていると聞いていたからだった。
それを、今付き合っている樹の登山仲間でガラス工房で働いている秋葉茂(豊川悦司)に事情を打ち明けた。 秋葉はちょっと興味を持ち、一度そこへ行ってみようと言い出すのだった。
博子はまだ恋人の死を吹っ切ることができていない。 そのために秋葉は博子に色々力になろうとするのだった。 元いた場所に向かう二人、いったい返事を出したのは誰なのか? お互いに不思議がっている樹と博子だった・・・

岩井監督の劇場作品第1作で、代表作でもあります。
17年前の中山美穂は可愛いですね。 この作品で二役を演じていますが、この役の設定は非常にうまいですね。
ニアミスをするシーンはほんの一瞬だけですが、そこだけがホワットした不思議なシーンになっています。 ここの情景の撮り方が憎いですね。
縁がないようである二人の女性が不思議な文通友達になり、そしてだんだん二人の人生が節目を迎えていくという、不思議な香りの映画でした。
学生時代の藤井樹、男の子と女の子を各々、柏原崇酒井美紀が演じていますが、ここが物語に肝で、男・樹と博子が付き合ったわけもわかるという落ちも上手い設定でした。
なるほどここにわけがあったのかが最後に証明される推理ラブストーリーっていう感じでした。


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樹の命日雪の上で

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彼女は風邪をひいている

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そこに1通の手紙が

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博子は秋葉にある相談をする

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人生の分岐点を迎える女性

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