anttiorbの映画、映像の世界

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1986年作品、蔵原惟繕監督、仲代達矢柴田恭平藤谷美和子出演。

長距離トラックの運転手、この道30年のベテランの田島精治(仲代)は相棒の篠塚稔(柴田)と組んでいる。 家族は妻の芳子(池内淳子)、長女の絵里(藤奈津子)、次女の理沙(佐藤一美)の4人家族。 仕事柄家にはなかなか帰れないし、帰っても落ち着けない精治だった。
長女はタレントを目指しているが、ちょっと危なっかしく、次女はそんなに体が強くない。 
相棒の稔はばくち打ちで、借金塗れ、妻にも逃げられた男だが、二人のコンビの仕事はしっかりしていて、配車係からの信頼はあった。
そんな折、国道181号線、米子の手前20キロの所に24時間営業のドライブイン、さくらというところがあり、そこのマスターは以前精治とコンビを組んでいた男・佐倉直吉(若山富三郎)がやっていた。 
深夜に着き、ベッドでちょっと仮眠を取りによったところ、そこに新顔の女の子がいた。 彼女は小宮和江(藤谷)といい、夜寒いだろうからと言って部屋にストーブを運んでくれた。 その時アンティークな目覚まし時計に反応する和江。 そんな縁で二人は知り合った。
再びさくらに寄った時、和江はやめると言い出していた。 そして実家のある萩まで清治のトラックに乗って帰ることになった。 しかし母親は年下の夫と再婚しており家に入ることはできなかった。 行くところがない和江は再びさくらに戻ることになった。その帰り道、前をふらつくトラックがいた。 居眠り運転だ。 ドライーバーは一人で、危ないので稔が変わって運転をしてやった。
そこで二人きりになる精治と和江。 二人は自然な感じで関係を持ってしまった。 そして和江は精治がさくらに寄っていくのをひたすら待つ生活が始まった。 長距離トラックの運転手と、身寄りのない一人の女との恋の始まりだった・・・

私は営業の仕事をしていますが、仕事を取るといつもお世話になっているのは、その荷を運ぶドライバーの方ですね。 どうでしょう、蔵原監督はそんな運転手の生活をうまく描いているんではないでしょうか。
今は法整備もあり、たしかある一定距離以上だと2メンだと思いますが、コンビというのはこういうシフトの運転体型だといいですね。
映画としては、ちょっとネタバレですが、稔も和江も精治も、また彼の家族もみんな悲しい結果となりますが、それでも必死に今の生活から這い上がろうとする人間臭さがよく描かれているんではないでしょうか。
この映画はブログ仲間のおススメで、原作作品があるようでそちらはまだ未見です。DVD化されていない作品ですのでビデオにて鑑賞いたしました。 和江の最期は悲しかったですね。 でもなぜか穏やかな顔のように感じました。
蔵原監督作品は結構有名作品がありますが、ちゃんと見たことがありませんでした。 間のとり方が上手く、機会あればまた観たいと思います。



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長距離トラックドライバーの田島

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