anttiorbの映画、映像の世界

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ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜

2010年作品、佐藤信介監督、綾瀬はるか沢城みゆき、声の出演。

幼い遥(綾瀬)は母が大好きだった。 しかしその母は病気で入院していた。 お見舞いに行った時は母ベッドの家で絵本を呼んでくれた。
それは、大事にしていた物をある時からだんだん忘れて行って、気がつくと無くなっていることがあるのではないか? それはキツネが持って行く、というお話だった。
返してもらうためにはお稲荷さんにお願いしないといけない。 遥は母の持っている物でどうしても欲しい物があった。 それは手鏡で、きれいな装飾をしている物だった。
時は流れて・・・ 遥は高校生になっていた。 母はその後病気が悪化して亡くなった。 その日から父は遥を必死で育てたが、高校生ともなると遥も父の存在が鬱陶しくなってきている頃だった。
今日も父から夜は早く帰れそうもないという電話が入った。 そのころ家の物置に不審な影、小さなお面を被った生き物が何やら押し入れを開けて、何やら物色していた。
その日遥はちょっと郊外の祖母の家に行こうと思った。 小さいころ遊んだ神社でふと寝てしまった遥、起きると夕方になっていた。 うっかりストラップを神社の脇に落としてしまい裏に入って取った時、何やら近づいてくる小さな影が。 
その影がストラップを掴んでどこかへ行ってしまった。 お面を被った子供ほどの大きさの生き物が何やら湖の脇を取っていく。 
後を追っていくと小さなお稲荷さんがあった。 その手前の水がたまったところに手を入れると、遥は吸い込まれるように、不思議なところに落ちて行った。
そこは小さなトロッコにいろいろな物を詰め込んで運んでいる世界だった。 お面の生き物はキツネだった。 小さなキツネはこの世界に人間が入ってきたことに驚き、すぐ遥にお面を被せた。 この世界ではお面を被るのが常識? おしゃれ? になっていて誰もがそれが当たり前になっているようだった。
小さなキツネはテオ(沢城)といい、ここはホッタラケの島というキツネの世界。 キツネはものを作りだすことができないので、人間がホッタラケした物をもらってきてそれで世界をつくっているのだった。 しかし鏡を入れると、入れた物に不思議な力が宿るという不思議な世界だった。 そして遥の鏡がどうやらこの世界にあるようなのだった。 遥はどうしても鏡を取り戻そうと決心するのだが・・・

以前書いた「砂時計」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2559576.html の佐藤監督のアニメ作品です。 遥役の声を綾瀬はるかが演じていて、始めは誰かわからないくらいでした。
こんな経験ありますね。 小さいころよく遊んだおもちゃ、大事にしていた物が、しばらくたって探してみるともう見つからないことが。 たいがい親が捨てているんでしょうが、そんなお話をお伽噺風冒険物語にしています。
CGでの舞台になったのはなんと埼玉県の入間市らしいので、うちからそんなに遠くないのでちょっと足を延ばしてみようかって気になるところでした。 
今でこそリサイクルと言われて物を大切にと言われていますが、反面、物を作って消費することから日本が、人が、進歩、発展しているのも事実だと思いますが、人はともすると度が過ぎ、歯止めが利かなくなる生き物ですよね。
そんな人間を戒めるのがキツネというところにちょっと風刺が効いており、一服の清涼剤のような感じで見れました。
夏休みに家族で見たらいい作品でした。

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今日も遅くなると父からの電話

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そして狐について行くと

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こんな島に来てしまった

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懐かしいものがいっぱいあるところ

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そしてここには遥にとって大事な失くしたものがあるのだった

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