anttiorbの映画、映像の世界

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トウキョウソナタ

2008年作品、黒沢清監督、香川照之小泉今日子出演。

ある会社に堂々と歩いている入ってくる女。 後ろからついてくる男。 男は通訳で女は大連から来た中国人。 流暢な日本語を話し自己アピールをしている。
この会社は総務部門を大連に移すことが決まった。 佐々木竜平(香川)はこの会社の総務部長だった。
彼は上司に呼ばれこう言われた。 「あなたが総務部以外でできることはなんですか? あなたは会社にどう貢献してくれますか? あなた次第です。」
竜平はリストラされた。 
佐々木家は4人家族。 長男の貴(小柳友)は大学生だが、特に目的を見いだせず、バイトばかりしている。 二男の健二はクラスの担任と衝突し、担任から無視をされている。 家は妻の恵(小泉)が切り盛りしている。
竜二はリストラされたことを家族に言えないでいる。 ハローワークに通っているが、プライドに邪魔され職は決まらない。 健二は近くで美しいピアノ教師・薫(井川遥)に憧れ、ピアノを習いたいというが、竜平は今の自分の状態から強硬に反対してしまう。
家族の記事名がだんだん離れていく佐々木家だった・・・

何気ない4人家族の一般家庭の歯車がだんだん狂い始め、どんどんはまっていってしまうという作品です。
空中庭園http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/4921557.html の時の小泉今日子はちょっと狂気がかっていましたが、今回は大きな優しさの中で必死に踏ん張る母親で、ちょっと悲劇のヒロインですね。
あまりBGMもなく暗い作品ですが、結構身につまされる、ちょっと油断するとこんな境遇もあり得るという物語です。 考えようによってはホラーですね。
でもラストが不思議なんですね。 二男の健二に大いなる才能があることがわかりますが、じゃあそれで家族に幸せが訪れるのかは見ている人に委ねられていきますね。 ちょっと心が苦しくなる作品でした。

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最初からバラバラな家族だった

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リストラされたが、家族に言えない竜平

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泥棒に脅される妻

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カミングアウトする竜平

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健二の意外な才能がわかる

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