anttiorbの映画、映像の世界

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グーグーだって猫である

2008年作品、犬童一心監督、小泉今日子上野樹里出演。
 
窓の外を見つめる猫。 漫画家の小島麻子(小泉今日子)の飼っているサバだ。 締め切りに追われ、皆は徹夜で漫画を描き上げている。 麻子のアシスタント・加奈子(大島美幸)、咲江(村上知子)、美智子(黒沢かずこ)、そしてナオミ(上野樹里)も3日寝ていなかった。
ようやく終わり、ホッとした5人。 打ち上げの場所を決め皆が帰り、ふとソファーを見るとサバが倒れていた。 長年連れ添った愛猫のサバが亡くなってしまった。 サバを失った悲しみは大きく、麻子は漫画を描けなくなってしまう。
ここは吉祥寺、若い学生が多い街。 彼女はここに住んでいた。 めっきり作品が減っていた小島。 サバが死んだだけが原因ではなさそうだった。 
4人は心配していた。 SABATOの出会いは15年前の初めての連載がクライマックスで行き詰っているときだった。 近くの神社で書いていると子供たちが、飼い主を捜している猫がいると言って声をかけてきたときだった。そしてサバが小島家の住人となったのだった。
4人はペットショップの前にたたずむ小島を見つけた。 フラフラと入っていく小島。 しかしすぐに出ていく。 吉祥寺の焼き鳥屋“いせや”で飲みながら話す4人。 何とかならないかと思いめぐらす4人だった。
小島は意を決したようで、再びペットショップへ入っていった。 そしてある子猫と巡り合った。 そしてやって来たのが“グーグー”だった。 再び子猫から育て始める小島先生。 無邪気に遊ぶグーグー、雄猫だ。
小島麻子の全集が出ることになった。 パーティー楳図かずお(本人)もお祝いに駆け付けた。 母(松原智恵子)もスピーチをしていた。 麻子はまた動き始めた。
そんなある日、避妊手術に連れて行く途中でグーグーが逃げ出してしまう。 必死で探す麻子の前にグーグーを連れて現れたのは沢村青自(加瀬亮)いう青年だった。 雌猫を追いかけていたところを見つけてくれたのだった。 ちょっと気になる男との出会い?なのか・・・
 
小島麻子は大島弓子がモデルで、もちろん原作は彼女、そしてこれは自叙伝になっているんですよね。 さすがに少女漫画家の大御所なんで名前くらいは知っていますし、実際彼女に漫画はうちにもありました。 もちろん私のではありませんが。
時代はちょっと前ですね。 というか、もしかすると自分は吉祥寺にいたころかもしれません。 今から30年前に、私が学生時代、そして前職の時にいた町です。 懐かしい風景がいっぱいでしたね。 今も学生の町としての面を持っていて、多少の変化はあるようですが、基本的にはそこまで変わっていないらしいです。 最近は私より、息子や妹の方が頻繁に行っています。
井の頭公園のシーンも懐かしいですね。 サバとの思い出シーンや、青年沢村との出会いのシーンもここでした。 
小泉今日子は、漫画家の役が多いですね。 雰囲気があるんでしょうか? この後物語は急変化を見せていくんですが、いかに漫画家が過酷なのかがやはり描かれている作品です。 なかなか長生きできない職業の一つかもしれませんね。 体も頭も使いきる職業、絶えず物語を生み出していくって大変ですが、でもそれは素晴らしいことだとも思います。
大島先生は最近はあまり作品を発表されていませんが、この作品はご自身のデビュー40周年に作られましたね。 人となりが解るちょっと温かい作品でした。



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小島麻子、漫画家の仕事部屋

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グーグーとアシスタントのナオミ

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アシスタント4人衆

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そして出会った沢村

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二人は急接近する

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