anttiorbの映画、映像の世界

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時代屋の女房

1983年作品、森崎東監督、渡瀬恒彦夏目雅子出演。

時代屋という骨董屋。 そこの店主の安さん(渡瀬)。35歳独身。
ある夏の暑い日、猫を抱えた女がやってきた。 彼女の名前は真弓(夏目)。 どこから来たのか、なんのために来たのか、名前以外わからないが、彼女はひょっこり時代屋に住み着いてしまった。
それはすぐ噂となり、喫茶店 「サンライズ」 のマスター(津川雅彦)、居酒屋「トン吉」のおやじとおかみ(藤木悠藤田弓子)etc の知るところとなる。
気さくな真弓はすぐ周りと溶け込み、安さんに事実上の女房となっていった。
しかし真弓はたびたびフラッといなくなるのだった。 その都度みんな心配するが、またフラッと帰って来る。 くっついてきたり離れたり気ままな真弓の行動に振り回される安さんだった・・・・

懐かしさから見てしまった作品です。 「寅さん」シリーズでも監督をした森崎東ですが、先日書いた 「塀の中の懲りない面々」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5283069.html の監督でもありました。
大事件がある展開でも無いのですが、映画の背景にはこの時売れっ子作家だった原作者の村松友視直木賞受賞作品という事があります。
しかしなんといってもこの映画は夏目雅子ですよね。 この2年後に亡くなるなんて信じられない感じがします。
彼女の代表作に 「鬼龍院花子の生涯」 がありますが、鬼気迫る演技のそれとは対照的に、この作品では自由奔放でちょっと謎のある女を軽快に演じています。
若いころにこの作品を見てすっかりファンになったのと、突然の死に愕然としたことを思い出します。
この作品では二役をこなしています。 改めてみていると、二役なのか、変装なのかそのあたりがどちらともとれる感じがするんですが、その後、安さんとのベッドシーンがあるからやっぱり二役なんですかね? そんなことを考えながらスクリーンで輝いている彼女を堪能した瞬間でした。

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ある日突然現れた彼女は猫を連れていた

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そして彼女はここに居ついてしまう

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すっかり夫婦のふたりだが

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謎の多い真弓

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ある日姿が見えなくなって、そこに現れた女

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