anttiorbの映画、映像の世界

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遠い空の向こうに


1957年、ウェスト・ヴァージニアのコールド・ウッドは炭鉱の町だった。 地元の高校生ホーマー(ジェイク・ギレンホール)はスポーツは駄目、あまり女の子にももてない。 しかし彼はソ連スプートニク打ち上げのニュースを見て何かを感じたのだった。
彼には友人として、まあ何でも付き合うロイ・リー(ウィリアム・スコット・リー)とオデル(チャド・リンドバーグ)がいた。 ホーマーは自分たちでロケットを作る考えを打ち明ける。 そしてどうしてもその頭脳が欲しいという事で、クラスでは嫌われ者のクエンティン(クリス・オーウェン)を誘うことにした。
彼はホーマーたちの夢に賛同した。 
ホーマーの父ジョン・ヒッカム(クリス・クーパー)は炭鉱の責任者を任せられている。その息子なら将来炭鉱で働くのは当然とジョンは思っている。 息子が何やら変なことに凝っていることを感じたジョンは、炭鉱の敷地内で研究をやる事を禁止する。 何度やってもうまくいかない彼ら 「ロケット・ボーイズ」 は炭鉱で働くアイク・ビコフスキー(エリア・バスキン)にいろいろロケットの改良点を聞いたりするが、肝心の場所がない。
暗礁に乗り上げる4人。 しかし18km離れたところに空き地がある。 そこまで歩いて行きそこを実験場にしようというホーマー。 また材料を買うために、廃線になった線路をひきはがしそれを売って資金に充てたり涙ぐましい努力をする4人。
しかしなかなかうまくいかない4人は壁にぶち当たる。
そんな4人を励ましてくれるのが高校の物理教師のミス・ライリー(ローラ・ダーン)だった。 ロケット打ち上げに成功し、全米科学コンテストに出品して優勝すれば、ヴァージニア州立大学への奨学金が出ると励ましてくれるのだった。
4人はめげずに何度も打ち上げをして、だんだんとギャラリーも増えついにはだんだん上がるようになってきた。
そんな中、近くで山火事が起きた。 彼らのロケットが原因と疑われ彼らはロケットに携わる事を禁止される。 追い打ちをかけるように落盤事故が起き、ジョンが大けがを負ってしまう。 父のために炭鉱の仕事をすると言いだすホーマー。 彼らの夢はどうなるのか?…

これは知っている方もいるでしょうがホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説『ロケット・ボーイズ』の映画化です。
いわゆる実話で、ラストにこの作品に出ている人のその後も触れられています。
1957年という時代は大戦も終わり、暗い時代から新しい夜明けに向けて人類が踏み出そうという時代なんですね。 また炭鉱の時代が終わり産業界も構造が変化していくときを感じることができます。
ミス・ライリー役のローラ・ダーンジュラシックパークで有名ですが、魅力的ではかない教師を演じています。 でも彼女の強い4人に対する愛が彼らを励まし、ちょっと大げさですが、その後の宇宙開発につながっていくと言えるのではないでしょうか。初年の夢を描くアメリカ映画はいろいろありますがこれもいい作品でした。

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ミス・ライリー、教師の彼女はみんなを励ます

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夢を追いかけるホーマー

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父から止められるホーマー

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ライリーはホーマーの支え

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