anttiorbの映画、映像の世界

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チェンジリング

2008年作品、クリント・イーストウッド監督、アンジョリーナ・ジョリー主演。

クルスティン・コリンズはシングルマザー。 一人息子のウォルター(ガトリン・グリフィス)を働きながら育てている。
時は1928年、彼女の仕事は電話交換手を仕切る仕事。 苦情とかをてきぱきと対応するやり手の女性だった。
ある日その日は仕事が休みで、ウォルターと映画に行く予定だった。 しかし仕事場から電話があり、一人休んでしまったので出勤してほしいと言われた。 ウォルターに映画は明日にしてほしいと謝り、4時までという約束で仕事場に向かった。
気がつくともう5時を過ぎていた。 焦って帰ろうとする彼女に、上司から仕事ぶりを認められ、主任昇格の話をされる。 しかし家路を急ぐ彼女はその話は週明けにしてほしいと言い、帰宅を急ぐ。
路面電車に乗り遅れ、もう家に着くころは日がだいぶ影っていた。 ところが家に帰るとだれもいない。 すべての部屋を見て、外に出て遊んでいそうなところを探すがどこにもいない。
家に戻りロサンゼルス警察に電話をするが、そこでとんでもない事を言われる。 「ほとんどの子供は明け方までには帰って来る。 市警は24時間たってからでないと捜索はしない。明日の朝にもしいなければ家に伺う。」
必死にウォルターはそんな夜に外出する子ではないと電話口に話すクリスティン。 しかし市警の対応は変らない。 一睡もできず夜が明けとうとうウォルターは帰ってこなかった。 
その日からクリスティンの苦闘が始まる。 それは子供を取り返す戦いなのか、それとも冷たい対応の市警に対してなのか。 ウォルターは果たして取り戻せるのか?話は意外な方向へ展開するのだった・・・・

社会派映画の監督になりましたね~クリント・イーストウッドは。 この事件は実際に会った事件で、当時社会問題にまでなったそうです。
いまならすぐ訴えられるところですが、訴訟社会のアメリカもこんな時代があったのかと思わせる作品でした。 またこんな事件がいくつもあったから訴訟国家になったんでしょうね。
始めクリスティンがアンジョリーナ・ジョリーと気が付きませんでした。 それだけこの時代背景に溶け込んだ役作りでしたね。
シングルマザーですが、決して強い女ではなく必死に子供を育てようとする、どこにでもいる母親なのが、切なく哀しい話ですね。 今回は始めの触りしか書きませんでしたが、この後の展開は心をねじられるほど憤りを感じさせました。
142分の映画ですが最後までウォルターが生きていてほしいと思い続けさせる話でしたね。

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消えてしまった息子

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息子を見つけようと奔走する

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しかしある子供が

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この子は?

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そして彼女は…

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