2010年作品、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督、ジョニー・デップ、アンジョリーナ・ジョリー出演。
パリで暮らすイギリス人女性・エリーズ(アンジョリーナ・ジョリー)のもとに恋人・アレクサンダーから手紙が届く。 アレクサンダーは2年前にマフィアの金を奪ったことに加え、7億ドルの脱税容疑でヨーロッパ中14ヵ国で指名手配されている男あのだ。
彼の行方を追った警察は、彼女に絶えず監視の目を向けていた。 指揮官のジョン・アチソン警部(ポール・ベタニー)は彼女が取りだした手紙に注目し、カフェで彼女が呼んでいるその手紙を奪い取れと指示を出すが、エリーズは手紙を焼き捨てると、立ち上がりどこかへ向かう。 灰になった手紙を捜査官は回収し復元するために鑑識に回す。
彼の行方を追った警察は、彼女に絶えず監視の目を向けていた。 指揮官のジョン・アチソン警部(ポール・ベタニー)は彼女が取りだした手紙に注目し、カフェで彼女が呼んでいるその手紙を奪い取れと指示を出すが、エリーズは手紙を焼き捨てると、立ち上がりどこかへ向かう。 灰になった手紙を捜査官は回収し復元するために鑑識に回す。
そして彼女は、巧みに監視の目をくぐって地下鉄に乗りこみ追っ手をまいてしまうのだった。
アレクサンダーの手紙には、リヨン駅から指定した列車に乗って、自分と似た格好の男性に声をかけろと書いてあり、彼女はある男を見つける。
その頃、警察は燃えてしまった灰に特殊な処理を施し、彼女が乗った列車、そしてその行先に目星を付ける。
すぐさま捜査官を送り、彼女を見つけ、そして連れの男性を確認をする。 もしかしたら、整形をした可能性があるという事で、遠目から男を隠し撮りをして、すぐさまその写真を警部の転送し、身元の確認をするのだが、フランクというアメリカ人の実在の確認が取れるのだった。
では、アレクサンダーはどこにいるのか?
一方フランクはたまたま会ったエリーズの事が気になり、彼女と再会をしどんどん彼女とのアバンチュールにのめり込んでいく。 そしてエリーズも、そんなフランクのことを気にかけるようになっていくのだったが、アレクサンダーを追っているのは警察だけではなかったのだった・・
フランスのサスペンス映画「アントニー・ジマー」のハリウッドリメイクのこの作品、上記の二人以外に、あまり出番は多くありませんが、ティモシー・ダルトンが渋い役で登場しています。
監督はフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク、実兄との共同監督作品を経て、「善き人のためのソナタ」で世界的評価を受けた後の今作は、大物二人を迎えたコンパクトなサスペンスでした。
物語は、エリーズという謎の多い女性、まあこういう役のアンジーははまり役ですね。 彼女の素性は後半明かされるんですが、冷酷なほど、自分を知っている彼女は隙がありませんが、ちょっと惚れっぽいところがある感じですね。 あの身分で、マフィアのアレクサンダーに恋をしてしまうんですからね。
これは「ツーリスト」という題名が、あまりインパクトが一見ない感じがするんですが、ちゃんとそれがラストににやりとさせてくれるんですね。 絶体絶命まで、追い詰められても顔色を変えないフランク、そして最後にどんでん返しはなかなか面白く、阿吽の呼吸というか、ジョニデの飄々とした演技がしてやられる作品ですね。
諄くない作りの騙しの作品でした。
監視されている彼女
追っ手をまいて、列車に乗りあった男
そして再びあう二人
そして警察はフランクを確保
しかし追っているのは警察だけではなかった