anttiorbの映画、映像の世界

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ネットワーク


UBSはアメリカの大手ネットワーク。 その報道番組で長いことキャスターを務めていた、ハワード・ビール(ピーター・フィンチ)は視聴率の低下で番組を降ろされることになった。
そこでハワードは、番組で来週自分は自殺するといった。 多くの苦情が届きハワードは解雇されるが、ここでマックス(ウィリアム・ホールデン)は最後に一度だけハワードに任せることにした。 ハワードは友だったからだ。
そこでハワード場爆弾発言をする。 それはテレビ業界の欺瞞をぶちまけ、今までの淡々としたコメンテーターの姿をかなぐり捨て、怒れるコメンテーターとして喋り捲った。
なんとその夜の視聴率は予想外に上がってしまったのである。 そのハワードを引き続き起用して、一気に視聴率を稼ごうと、ダイアナ(フェイ・ダナウェイ)はハワードを預言者として売り出そうとし始める。 上司フランク・ハケットを説得、硬派な報道番組の制作に固執するマックスを更迭しニュース部門の主導権を握る。
預言者に仕立て上げるために占い師に啓示を受けさせると、ハワードは行方をくらませてしまった。 ハワード不在で番組が始まり、ハワードのコーナーになる直前、雨でずぶぬれのハワードが現れ、神の啓示を受けた自分の姿を叫んだ。
番組はまたも視聴率を上げ、ダイアナは次の手を打つべく、今度は過激派のテロリストと接触をして、生の犯行ビデオを入手し、それを題材にしようとする。 
その一方ダイアナはマックスと不倫関係を持つようになる。 マックスはダイアナの危なっかしさを心配しながら、ダイアナに惹かれて行き、ついには妻の下を去ってダイアナの元に走ってしまう。 しかしこんな絶頂は大きな落とし穴で滑り落ちてしまうのだった・・・

シドニールメット中期の作品です。 
社会派の作品ですが、ラストの残酷さがテレビ業界の視聴率至上主義をあざ笑っていますね。 映画の世界で生き抜いたルメットは視聴率に縛られる生き方を良しとしなかったのでしょうかね。
ルメット作品は派手さはありませんが、よく風刺が効いており見ていてさすがだなと思わせます。 マックスとダイアナの別れのシーンはテレビ番組に表現を借りたマックスの台詞が粋ですね。 まだまだ作品はあるのでもっと見たいですね。

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一か八かの大立ち回り

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冷静に眺めるマックス

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しかし彼女は勝負に出る

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そして視聴率は上がっていくが

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そして二人は

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