2008年作品、フェルナンド・メイレレス監督、ジュリアン・ムーア主演。
ある町で日本人の男(伊勢谷友介)がいきなり視力を失い車の運転ができなくなる。大渋滞になり、必死に助けを求める男。 何人か助けようとするが、男の車を運転して家まで連れて行ってくれる男がいて、日本人の男はなんとか家のあたりまでたどり着くが、車はそのまま持って行かれてしまう。
そこに医者だという男が助けてくれ家の中まで運んでくれるが、その医者はすぐに追い出してしまう。男の妻(木村佳乃)が帰ってくるが、夫が失明していることに驚きすぐに病院に連れて行く。
医者(マーク・ラファロ)は目を調べるが、異常は見られない。 どうして見えなくなったのかはわからなかった 。何故か目の前が真っ白になってしまった。
そして視力を失った人が徐々に増え始めた。 そこに来ていた他の患者、医者、どんどん視力を失っていく。 どうやらこれは感染症だということがわかり始め、その人たちは隔離されてしまう。
その隔離施設は軍の管理下にあり、一度入ると出られない一種の監獄に近いものだった。 病人たちはそこに閉じ込められ食事を配給され共同生活を強いられる 。医者の妻(ムーア)はじつは健常者で目が見えていたが、目が見えないことにして夫について施設に入った。 全員見えないところでただ一人目が見える彼女はこれから言葉では言い表せない苦痛の体験をしていくのだった・・・
ジュリアンムーアは実力派も女優さんですが、こういう献身的な正義感あふれる役が多いですね。
普段は健常者の中に、ハンデを持つ人がいるのが日常ですが、それが逆転した世界、その世界の中でも秩序ができ、それがいい秩序であったり、極悪な環境になったり、人間の強さと邪悪さが表現されている作品です。
ラストの感動は一瞬ですが、そこにたどり着くまで長い苦闘がちょっと重いかもしれませんね。
突然視力を失ってしまう男
その妻
そして視力を失った者たちが連れてくられた隔離施設
様々な者たちが入ってくる
医者とその妻
しかし施設内も安全ではない