anttiorbの映画、映像の世界

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イマジン

2012年作品、アンジェイ・ヤキモフスキ監督、エドワード・ホッグ主演。

1匹の犬が、ハアハア言いながら木戸のところを気にしている。 しばらくすると男が現れ、木戸をあけるとそこに一人の男が立っていた。 男はサングラスをしていて、その建物の中に案内される。
ノックもしないで立っていた男は、聞かれるとそこの誰もいないのがわかっていたと言う。
リスボン視覚障害者施設にやってきたその男はイアン(エドワード・ホッグ)といい、盲目なのだが、彼は杖を使わないで歩いている。音の反響を利用して周囲にあるものの位置や大きさなどを判断する“反響定位”というテクニックを利用しているのだった。
イアンはここで教師として働くために来たのだった。
子どもたちは、杖の音が聞こえないイアンに不審を抱く。 本当は見えてい るのではないか?、そして近くに来てほしいというが、それはイアンがこっそり杖を突いていないかを確かめようというのだった。 さらに、廊下にわざと障害物を置いたり、針金を張って転ばせたりした。
さすがにこの時はイアンは激怒し、子供たちを叱るのだが。
隣りの部屋に、籠りがちの女性エヴァアレクサンドラ・マリア・ララ)がいた。 イアンは何とか彼女を部屋から出そうと、まずは彼女の興味を外に向けさせる。 窓の鳥が来るように、ヒマワリの種をサッシに置くと鳥が寄ってくることを教える。
そしてだんだんイアンに興味が湧いた彼女は、ある日イアンと思い切って杖なしで外に出ることになる。 実は彼女も杖を持たないのだった。 それは盲目であることを知られたくないからだったのだが…

なかなか不思議な作品でした。 視界が効かない世界、この施設にいる子供たち、また若い者たちは、皆全盲のようです。 そしてみんな杖を使って歩き、出来るだけ施設内での生活をしています。
まあ当然のことで、何か事故があってはいけないからですね。 しかしこのイアンは、もう一派進んだやり方を体得しているんですね。 それは音を聞き分ける能力の開発でした。
施設内の者たちも、音とか匂いで色々感じてはいるんですが、彼は音の反響にもっと耳を傾けるような授業、トレーニングをするんですね。 そして積極的に屋外にみんなを連れだします。
しかしこれが施設の責任者とだんだん対立をしていきます。 全盲の教員は彼だけで、あとのここで働く者は全員健常者なんですね。
イアンは外に出ても、あらゆる視覚以外の能力、主に聴覚ですが、けっこう迷わずしっかりと歩いて行きますし、気を付けていないと健常者にさえ見えます。 そんな姿にエヴァは憧れていくんですが。
ラストシーンのカメラワークが良かったですね。 ここを去って行くイアンと、エヴァがもう一度会えるかどうかのところでカメラが遠ざかって行くシーンは、なかなか良かったです。(G

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ここにいる者たちに“反響定位”を教えるイアン

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しかし彼の教え方は批判を浴びる

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エヴァは外に連れて行ってもらう

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しかし道を渡るのは危険

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でも、だんだん慣れてくるエヴァ

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