2007年公開、11人の監督、オムニバス作品。
このレヴューで書いている作品の監督も多くいますね。
1ストーリー大体10分前後のショートですが、ユメなのでつじつまが合わない映像作品となっています。 いずれも本人の漱石が出てきていろいろ俳優が演じていますが、一貫しているのは、夏目漱石は神経質でいつも悩んでいて胃が悪かったと言われている如く、いつもしかめっ面で悩んでいる姿が描かれています。 そんな人の見る夢なので、朝起きたときの爽快感が0のものばかりです。
映像化しづらく、するとしてもグロテスクなものも多く、でも逆に監督としては羽目が外せてかえってやりたい様にやれるのかもしれませんね。
1話目が実相寺監督なのですが、これが彼の世界を表せています。 キョンキョンが出ていますが、彼女の狂気の部分が短い話の中で上手く引き出されていると思います。 ただ実相寺アレルギー(うちの息子がそうなのですが・・・)の人は1話を見てすぐ見るのをやめるかもしれませんね・・・
何気なく見れる作品でもなく、かといってじっくりと見ても話がわからず、いかにも夏目漱石の難解さがショートの中でも現れている作品ですね。
実相寺監督、市川崑監督は今は亡き名監督たちですが、こういった作品もさらっと撮っているところがにくいですね。
第四夜の夏目
第一夜
第十夜