anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

タイヨウのウタ

2025年作品、チョ・ヨンジュン監督、チョン・ジソ エン チョン・ウンイン チン・ギョン クォン・ハンソル出演。

紫外線にあたると高確率で皮膚がんになるXP(色素性乾皮症)という遺伝子疾患を抱え、太陽の光を浴びることのできないミソル(チョン・ジソ)は、キッチンカーでフルーツ売りをしている青年(チャ・ハギョン)を部屋の窓から眺めるうちに、彼に恋心を抱くようになる。 いつもは昼間しか来ないキッチンカーが夜間販売に来ているのを見つけ、ミソルは思わず駆け出して行った。 その日からミソルは常連となり彼に大接近。

彼はキム・ミンジュンといい、俳優になる夢を追いかけている青年だった。 ミソルがミンジュンに歌を披露すると、ミンジュンは絶賛し、弾き語りの映像をSNSで配信するよう勧めるが、ミソルは歌ではなく病気にばかり注目が集まることを懸念する。 そこで顔出しはせず歌だけをアップしたところ、大反響があり、大好きな歌を多くの人に届けられる幸せを感じるミソルだったが、SNS上で身元がバレてしまう。

歌よりも病気への注目ばかりが増え、SNSを恐ろしく感じて自信を失ったミソルに、ミンジュンはもう一度歌を歌えるように陰ながら応援する。 しかしそんな二人の前に、ミソルの病が立ちはだかる。

監督はチョ・ヨンジュン、初監督作品です。
ミソル役がチョン・ジソ、「呪呪呪/死者をあやつるもの」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/02/25/060000 に出演です。
チャ・ハギョンは、“エン“という名義もありますが、映画は初出演のようですね。
そしてミソルの親友・オッキョン役はクォン・ハンソル、「非常宣言」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/01/10/060000 に出演でした。

今作は日本での同名タイトルの韓国リメイクで、私はアメリカ版の「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15522814 を見ていましたが、少し設定が違っていましたね。
しかし、当時私はアメリカ版リメイクを見て大絶賛していたと同時に、あまりにも残酷な病気だと感じていましたし、改めて今作もその感覚が蘇ってきました。


手の施しようがない病気、多少進行を遅らせることしかなく、発症したらほぼ急速に体を侵していく、なんと恐ろしい病気なんでしょうか?
しかしこういう病気を持った娘を持ってしまった両親の心痛は計り知れないでしょうね。 ラストシーンで、誰も座らなくなった彼女の席を見つめる両親は、笑顔こそあれ痛々しかったです。