2023年作品、エレン・クラス監督、ケイト・ウィンスレット マリオン・コティヤール アンドレア・ライズボロー アンディ・サムバーグ ノエミ・メルラン ジョシュ・オコナー エンリケ・アルセ ジェームズ・マーレイアレキサンダー・スカルスガルド出演。
1938年、フランス。リー・ミラー(ケイト・ウィンスレット)は、芸術家や詩人の親友たち、ソランジュ・ダヤン(マリオン・コティヤール)やヌーシュ・エリュアール(ノエミ・メルラン)らと休暇を過ごしていた。
そのとき、芸術家でアートディーラーのローランド・ペンローズ(アレクサンダー・スカルスガルド)と出会い、すぐに恋に落ちる。 しかし、ほどなく第二次世界大戦の脅威が迫り、一夜にして日常生活は一変する。
写真家となったリーは、アメリカの『LIFE』誌のフォトジャーナリスト兼編集者デイヴィッド・シャーマン(アンディ・サムバーグ)と知り合い、チームを組む。
1945年、従軍記者兼写真家としてブーヘンヴァルト強制収容所やダッハウ強制収容所など次々とスクープを掴んだ彼女は、ヒトラーのアパートの浴室でポートレイトを撮り、戦争の終わりを伝える。 だが、それらの光景は、リー自身の心にも深く焼きつき、長年にわたり彼女を苦しめ続けるのだった。
監督はエレン・クラス、本来は撮影監督ですが、今作が劇場公開の監督発作品のようです。
ケイト・ウィンスレットは、「女と男の観覧車」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15579289 他、多くの記事があります。
マリオン・コティヤールは、「愛を綴る女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15176279 他、彼女もいくつか記事のある女優さんです。
デイヴィッド・シャーマン役でアンディ・サムバーグ、「パーム・スプリングス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/25/060000 他、1本記事があります。
今作も町山氏が紹介していましたが、上映館がそんなに多くないので、結構混んでいました。
リー・ミラーという女性写真家、特に第二次大戦でのヨーロッパの戦火に飛び込んで取材をし、写真に残した、今で言う従軍記者ですね。
作品中の彼女は、どうしようもない使命感に、いてもたってもいられず、アメリカ人と言う特権で、果敢にどんなところにも物おじせず向かっていきますが、本当に危ない局面もあったようです。
そしてハイライトは、ドイツ軍によってさらわれた多くの人間がいることを知り、それを報道しないことには戦争は終わらないと判断し、収容所などにいき、多くの衝撃的な写真を収めたことです。 さらに、ヒトラーの住んでいたアパートで、風呂に入り、その自分の姿を写真に収めたことです。
今いろんなところで多くの紛争が起こっていますが、いろんな国同士の主張はあるでしょうけど、勝った国も負けた国も、その国の民が犠牲になっていることは変わりありません。
さらにいえばナチは、ユダヤ人をはじめ多くの市民を殺していることは、歴史に大きな衝撃と、2度とこうなってはいけないと言う戒めに人間はできるかどうかが試されている気がして止みません。